夫が新車の「ハリアー」を買いたいと言っています。せめて中古にしてほしいのですが、夫いわく「下取りも考えたら新車のほうがお得」と聞く耳をもちません。高級車を新車で買うメリットってあるんでしょうか…?
多くの一般家庭にとって車の購入は非常に大きな買い物ではないでしょうか。購入する車の何を重視するかは家庭によってさまざまです。例えば、車の見た目、乗り心地、燃費、コストパフォーマンスなどこだわりだすとキリがありません。その中で、同じ車種でもその車を「新車」で買うか「中古」で買うかも大きな判断材料の1つとなります。 本記事では、下取りの視点に加えて車を購入する際の新車と中古車のそれぞれのメリット・デメリットについて解説していきます。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
高級車の新車は下取り、残価クレジットの設定割合が高くなる
タイトルにもある通り、高級車を新車で買うメリットとして、数年乗ったあとに売却する場合の下取り価格が特に人気車種は落ちにくいこと、購入方法を残価クレジットローンにした場合に、購入時に定められる残価率が高いことが挙げられます。 例えば、ハリアーの最新モデルを購入する際に5年の残価クレジットローンを組む場合、車両本体価格約400万円に対して、総支払額が約230万円という50%を超える残価設定になるケースもあります。 もちろん、残価クレジットなので乗車期間の走行距離などの条件などはありますが、人気な高級車を新車で買う場合には、下取りにしても残価クレジットにしても将来的に手放す際のコストパフォーマンスが高いことはメリットの1つです。 中古車でも残価クレジットローンを組める場合はありますが、対応していないディーラーや販売店もあります。また、中古車の場合は新車ほど高い残価率は期待できないでしょう。
購入から所有期間の維持費のコストパフォーマンスはどうなのか
下取りという観点では新車のメリットが大きくなりますが、所有期間のコストパフォーマンスを含めた観点ではどうなるでしょうか。当然、購入時の初期費用は中古車の方が安くなります。 しかし、ローンを組む場合には新車よりも中古車の方が金利は高くなる傾向があるため、中古車で初期費用を抑える場合には頭金を多く入れる、可能であれば一括購入にすることも選択肢の1つでしょう。 所有期間の維持費という観点では、燃費については、一般的に新車の方が良いケースが多いです。そのためガソリン代は新車の方がコストパフォーマンスは良くなります。また、メンテナンスを行う際に、新車の場合は購入時から数年間メーカー保証がついているケースがあります。 中古車の場合はメーカー保証を引き継げるか否かの確認が必要です。メンテナンスをどの程度行うかでここは変わってきますが、新車購入は初期費用が高い分、維持費については中古車よりもコストパフォーマンスが良くなることが多いです。 しかし、新車を購入する場合の税金面と保険面では中古車よりも費用がかかるケースが多くなります。例えば、自動車取得税は、車の経過年数で価格を査定するため新車の方が高額になります。当然、高級車であればその分本体価格の価値も高いため税金も高くなります。 保険面では民間の車両保険に加入する場合に、こちらも車の価値が高ければその分高い補償金額を設定するため保険料も高くなります。税金、保険の面では新車の方が所有期間中の費用は高くなるでしょう。