文化人・蒲生氏郷にスポット 鶴ケ城天守閣郷土博物館と福島県立博物館で企画展 会津若松市
会津若松城下の礎を築いた戦国武将・蒲生氏郷の文化人として顔に光を当てた企画展が、福島県会津若松市の鶴ケ城天守閣郷土博物館と県立博物館で公開されている。氏郷は茶人・千利休の筆頭の弟子で知られる。利休の子・少庵を会津にかくまったとされ、今に続く茶道文化とも関わりが深い。歴史ファンが貴重な史料を眺め、文武にたけた偉人に思いをはせている。 【鶴ケ城天守閣郷土博物館】会津若松観光ビューローが11月4日まで、企画展「蒲生氏郷―会津宰相と文化」を催している。 会場には、氏郷所用の竹茶杓や茶日記をはじめ、氏郷とつながりのある天下人の掛け軸など合わせて30点を展示している。会期中は一部の展示品を入れ替える。 時間は午前8時30分から午後5時(最終入場は午後4時30分)まで。天守閣の入場料は高校生以上の大人410円、小中学生の子ども150円。問い合わせは観光ビューローへ。 【県立博物館】10月31日まで、常設展示室で「蒲生氏郷と会津の茶陶」のテーマ展を実施している。
少庵を描いた「千少庵画像」(京都・千不審菴蔵)のほか、千家ゆかりの京都の陶工が蒲生家との縁で、会津まで来たことを示す文書など22点を紹介している。 時間は午前9時30分から午後5時(最終入場午後4時30分)まで。毎週月曜休館。ただし14日は開館し15日は休館する。観覧料は一般・大学生280円、高校生以下無料。問い合わせは県立博物館へ。