子育て便利アプリ『鬼から電話』に節分用キット
言うことをきかない子どもを鬼が電話で叱ってくれるスマホアプリ『鬼から電話』に、親子で節分を盛り上げる「鬼の的当て制作キット」が登場した。 『鬼から電話』は、メディアアクティブが2019年から運営しているアプリ。子育て世代には大変な人気を誇る、累計2600万ダウンロードという定番アプリだ。言うことをきかないとき、静かにしないとき、早く寝ないときなどのシチュエーションごとに、いろいろな鬼が意見をしてくれる。 たとえば、「泣く子も黙る赤鬼」を選ぶと、電話アプリに似せた画面に切り替わり、赤鬼から電話がかかってくる。「応答」ボタンをタップすると、「もしもし、赤鬼です」と赤鬼が話し出す。しばらく親と会話しているようなセリフが続き(親はそれに話を合わせる)、「今からそちらに行きましょうか」と側で聞いている子どもの恐怖心を募らせる。そして、「その前に、電話をかわってもらえますか?」と言うので、親は子どもに電話を渡すと、「こらぁ! 言うことをきかないと食べちゃうぞ!」と怒られる。 鬼さんは、声は怖いが言葉はとても丁寧だ。恐怖に固まる子どもを、近くで親が笑いをこらえて見ている光景が目に浮かぶ。脅して言うことを聞かせるのは、恐怖による支配につながり子育てでは不適切だという説があるが、このアプリの場合は、子どもが小学生になるころにはカラクリがすっかりバレて、親といっしょに笑えるようになるはずだ。トラウマになる心配はないだろう。叱るときの言葉の端々から、自分のことを心配してくれている本当は「いい人」なんだと気づくかもしれない。、また、叱るだけでなく褒めてくれるモードや、楽しいコンテンツも数多く揃っている。 そのなかには季節もののコンテンツがあり、今回提供が始まった「鬼の的当て制作キット」もそのひとつ。2025年1月26日までにアプリ内ポイントで購入し、申し込みフォームに送付先を記入するとキットが配達される。ポイントはアプリ内で購入可能。1000ポイントまでは現金と同額のポイントが買える。 的は全部で6種類。言うことを聞かない「わがまま鬼」(赤鬼)、お片付けをしない「散らかし鬼」(桃鬼)、歯みがきを嫌がる「イヤイヤ鬼」(黄鬼)、時間を守れない「だらしない鬼」(緑鬼)、いつまでも寝ない「夜ふかし鬼」(酒呑童子)の基本5種類のほか、ぜんぜん食べない「好き嫌い鬼」(青鬼)、トイレを嫌がる「おもらし鬼」(紫鬼)、ケンカばかりする「いじわる鬼」(黒鬼)の3点から好きなものを1つ選べる。的に豆を当ててひっくり返すと、底の部分に描かれた大黒様が現れる仕組みだ。 豆まきは、心の中の弱さや不安を鬼という形で表してやっつけることで子どもの心身を強くする大切な習慣だとメディアアクティブは話す。これからも「畏怖の象徴として受け継がれてきた鬼を大切にするとともに、伝統行事を通した子どもたちの心身の健康や成長を応援していきます」とのことだ。
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