“4度目の正直”でようやく決勝へ ズベレフ「全力を尽くす」悲願のVまであと一歩<男子テニス>
全仏オープン
テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)は日本時間8日(現地7日)、男子シングルス準決勝が行われ、第4シードのA・ズベレフ(ドイツ)が第7シードのC・ルード(ノルウェー)を2-6, 6-2, 6-4, 6-2の逆転で破り、全仏オープンでは初の決勝進出を果たした。試合後にズベレフは「4度目の準決勝で、ついに決勝に進出できて本当にうれしい」と思いを語った。 【アルカラス、ズベレフ、ルードら全仏OP組合せ】 27歳で世界ランク4位のズベレフは今大会、1回戦で元世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)を下し初戦を突破すると、その後2回戦で世界ランク115位のD・ゴファン(ベルギー)、3回戦で第26シードのT・フリークスポール(オランダ)、4回戦で第13シードのH・ルーネ(デンマーク)、準々決勝で第11シードのA・デ ミノー(オーストラリア)を退け、4年連続の4強入りを果たした。 準決勝、2年連続で全仏オープン準優勝を果しているルードに対し、第1セットを落としたズベレフだが第2セットではサービスゲームでわずか3ポイントしか失わない完璧なテニスを披露。セットカウント1-1に追いつく。 第3セット以降はチェンジコートの際にうつむくなど体調の優れないルードを突き放し、計3度のブレークに成功。2時間35分で逆転勝ちをおさめた。 2021年から2023年まで3年連続で全仏オープンではベスト4敗退だったズベレフ。今年はようやくその壁を突破し、悲願の四大大会初の優勝まであと一歩まで迫った。 試合後にズベレフは「すごくうれしいよ」とコメント。 「このコートにはたくさんの歴史があるし、最高の思い出も最悪の思い出もある。4度目の準決勝で、ついに決勝に進出できて本当にうれしい。日曜日は全力を尽くすつもりだよ」 「最初の2セットはとてもハイレベルだったと思う。第3セット、彼(ルード)の動きが少し鈍くなったのが見えた。でも、彼のショットは変わらない。だから、彼の動きやその他いろいろ見た。僕がもう少し消極的になっていたら、彼は試合に勝っただろう。最後まで戦ったことは彼の功績だ。彼は偉大なチャンピオンであり、偉大な人間だ」 四大大会初制覇のかかるズベレフは決勝で、第3シードのC・アルカラス(スペイン)と対戦する。アルカラスは準決勝で第2シードのJ・シナー(イタリア)を下しての勝ち上がり。 一方、敗れたルードは3年連続となる決勝進出とはならなかった。