猪苗代湖3人死傷ボート事故 控訴審で無罪判決(福島)
仙台高裁は、一審の判決を破棄して、逆転無罪を言い渡しました。 事故が起きたのは、2020年9月。 猪苗代湖の中田浜の沖合で、ライフジャケットを着て湖面に浮かんでいた4人にプレジャーボートが突っ込み、当時8歳の豊田瑛大君が死亡、母親が足を切断するなど、2人が重傷を負ったものです。 当時ボートを運転し、業務上過失致死傷の罪に問われている、いわき市の元会社役員・佐藤剛被告(47)は、禁錮2年の一審判決を不服として控訴していました。 仙台高裁はきょう「前方左右を注視したとしても、被害者を間違いなく発見することが出来たと認定することは困難」「被告人に過失を認めることはできない」などとして一審判決を破棄し、無罪判決を言い渡しました。 被告の代理人は「弁護人の控訴理由の多くを認めてくださった。客観的な証拠、それから科学的な根拠。特殊な判決ではなくて、本来であれば一審判決でこのような認定がなされるべきだったなと改めて思います。」と述べました。