水原一平容疑者は誘惑に耐えられるか…「アメリカの刑務所」で横行する野球賭博の「ヤバすぎる実態」
刑務所内で横行している野球賭博
「水原氏が刑務所に入った場合、イジメの他にも心配な点があります」 こう話すのは、水原一平容疑者が収容される可能性のある、アメリカの刑務所「トミノアイランド」でのイジメ事情について詳しい、KEI氏だ。KEI氏はFBIのおとり捜査によって逮捕され、アメリカの刑務所で10年以上の投獄生活を送った経験を持つ。 【写真】笑顔が消えて…イッペイの変わりゆく表情 前編記事『水原一平容疑者を待ち受ける「アメリカのムショ暮らし」がヤバすぎる…! イジメが横行し、ボコられる日々』に続き、KEI氏が刑務所内の実態について明かす。 「刑務所内では、野球やバスケットボール賭博が横行しているんです。報道の通り、水原氏がギャンブル依存症ならば、ハマってしまう可能性は十分あるでしょう」 アメリカの刑務所は、チョコレートにアイスクリームといった自動販売機が設置されていて、すべてIDカードで購入することができるという。もともとは囚人も現金でやり取りしていたとのことだが、金の奪い合いなどのトラブルを防ぐ目的で導入されたそうだ。なお、刑務所で働いた給料なども、IDカードにプールされる仕組みとなる。 そんな刑務所内には、ひとつの刑務所に25部屋ほどのテレビルームがあり、ニュースを流す部屋、メキシコ人の溜まり場、野球を観る部屋などに分かれていると、KEI氏は説明する。 「特に、スーパーボウルの時はめちゃくちゃおカネをかける。あと、すごかったのはボクシングのフリオ・セザール・チャベスvs.オスカー・デ・ラ・ホーヤの試合です。この時は、刑務所内で何千万円というカネが動きましたよ。 ちなみに、試合はメキシコ国籍のチャベスが負けました。つまり、メキシコ人の囚人が負けたということです。おカネを持っていなければ、当然支払うことができません。ではどうなるかというと、殺されるんですよ。あの時は暴動になって刑務所に火がついて、13人が死にました」
カネが払えない囚人の末路
ギャンブルに負けてカネが支払えない場合、「殺されることも普通だ」とKEI氏は続ける。 「1ドルでも100ドルでも一緒で、要はメンツの問題です。カネが回収できないと分かれば、刑務所内でも平然と殺しが行われます。今は刑務所内の至るところに金属探知機が付けられているので、プラスチックのアイスピックで首を刺されたりする殺害方法が多いです。 あとは、シャンプーのボトルにベンジンを入れて、部屋の中に火のついたマッチと一緒に投げ入れたり、シャワー中に複数人から刺されたりするケースもある。刑務官の目の前で殺人が行われることもありますね」 殺人ということもあり、本来なら当然FBIが動く案件だ。だが、誰も口を割らないのが常識だという。 「約2000人の囚人がいるのですが、FBIがすべての人間から聴取を行います。でも、囚人も刑務官も誰も口を割りません。レベル3などの刑務所では、囚人が減刑と引き換えにFBIに密告することもありますが、大物囚人が多いレベル4以上だとまずないことです。2000人の調書を取るまでは、部屋はロックダウンといって鍵が閉められますが、すべてが終わるとまた鍵が開きます」 だが、約62億円もの損失を出したという水原容疑者は一文無しの可能性も高い。そうなると、刑務所内での賭博には参加できない可能性もあるが――。