アルファードが欲しいのですが、乗り出し「600万円」で購入できる気がしません。街中ではよく見かけますが、なぜあんなに“高い車”に乗れるのでしょう? 平均年収は「450万円」ほどですよね?
結婚して子どもが生まれると、ハッチバックやクーペタイプの車からミニバンに買い換える家庭も多いでしょう。ミニバンのなかでも人気があるのがトヨタの高級ミニバン「アルファード」です。 ただ、ミドルサイズミニバンと比較しても購入価格が高いことで知られています。新車ともなると一般的な年収を超える金額になることもあり、購入が難しいと考える人も多いのではないでしょうか。 本記事ではアルファードの新車を購入するために利用を検討できる「残価設定型ローン」の詳細やメリット・デメリットについて紹介します。 ▼トヨタ「アル・ヴェル」は月々でいくらの支払いが必要? 返済額を試算してみた!
アルファードを新車で購入した場合の乗り出し価格はいくら?
アルファードの価格はグレードやエンジンのタイプによって大きく異なります。 例えばガソリン車 2WDの「Z」の車両本体価格は540万円(税込)です。トヨタの公式ホームページによると、税金と諸費用は30万6450円で、合わせて570万6450円となります(2024年11月8日時点)。 オプションによっては乗り出し価格が700万円に迫ることもあるでしょう。 一方、国税庁の令和5年分民間給与実態調査によれば、給与所得者の平均年収は460万円です。アルファードの乗り出し価格は一般的な年収の約1.2倍にもなります。 また、金融広報中央委員会の家計の金融行動に関する世論調査(令和5年)によると、金融資産を保有していない世帯を含む金融資産保有額の中央値は「330万円」です。 年収面でも貯金の面でも、アルファードを新車で一括購入するのは難しいことが分かります。
年収より高いアルファードを購入できる「残価設定型ローン」とは
一般的な年収や貯金額からみてアルファードの一括購入が難しいのは解説した通りですが、実際には街中でアルファードや兄弟車のヴェルファイアをよく見かけます。 みんなが一括購入できるほど裕福ということではなく、ローンを組んで毎月少しずつ返済していると考えられます。特に残価設定型ローンは通常ローンと比べても毎月の返済額を安く抑えられます。 残価設定型ローンとは、車両本体価格から下取り価格(残価)を差し引いた金額を分割で支払うローンです。 例えばアルファード「Z」でボーナス払いなしの残価設定ローン(頭金50万円)を金利5.9%の36回払いで設定した場合、支払い額は初回6万193円、2回目以降は5万8200円です。支払総額は615万6993円となります。 一方、同じ条件で通常ローンを組んだ場合の返済額は初回が14万9032円、2回目以降が14万8840円と毎月の返済負担が大幅に上がります。
【関連記事】
- ◆新車700万円のトヨタ「アル・ヴェル」が街中をバンバン走っている謎。みんなそんなに「高年収」なの? よく見かける理由について検証
- ◆車は「5年おき」に買い替えるのがお得? 10年乗る人とは「400万円」の差に!? メリットについても解説
- ◆車に「駐禁シール」が貼られたので、出頭して違反切符を切られた! 友人に「出頭しないと加算されないのに」と言われたけど、反則点数が加算されない場合もあるの? 2つの対応を詳しく解説
- ◆レンタカーの「禁煙車」で喫煙して「賠償金」の支払いを求められています…少しだけだったのですが、本当に支払わなきゃいけませんか?
- ◆車のバッテリー交換が「1万6000円」お得に!? JAFに頼めば「交換料0円」のお得な裏技を紹介