桂ざこばさん急死に松竹芸能の落語家も悲しみ広がる…笑福亭鶴光「兄貴と呼べる人がまた亡くなり、寂しい限り」
12日にぜん息のため、自宅で亡くなった上方落語家の桂ざこばさん(享年76)の訃報に、松竹芸能所属の落語家も哀悼のコメントを寄せた。 83歳の桂福団治は「ざこばちゃんは年は七才下ですけど、芸歴は3年の違いで、現役の上方落語家では私の次にキャリアの長い人でした。若い頃から兄弟分の間柄でよく飲んで語り合ったもんです。お互いに泣きながら歌を歌ったこともありました。直情型の正義派で裏表の無いところが好きでした。今年の暮れには『二人会をやろう』と話してたところでしたから 残念でなりません。どうぞゆっくり休んでください。お疲れ様でした」と一門は違えど、筆頭キャリアの後輩を悼んだ。 東京で活躍中の笑福亭鶴光(つるこ)は「ざこば兄さんとは一門が違うのに、兄弟の様に仲良くしていただきました。これで兄貴と呼べる人がまた亡くなり、寂しい限りです。あの世で大好きな米朝師匠とゆっくり落語談議をして下さい。お疲れ様でした。ご冥福(めいふく)をお祈り致します」とコメントした。 ざこばさんの師匠・桂米朝さんと、5代目桂文枝さん、6代目笑福亭松鶴さんと「上方四天王」だった3代目桂春団治さんの名跡を継いだ4代目春団治は「ざこば兄さんとはお互い駆け出しの頃からつるんでいて、出来事のネタはいっぱいありますが、プライベートなハナシばかりで公には語れませんなぁ。(天満天神)繁昌亭ができた時に『上方落語協会へ戻ってくれ』と頼んだら、即米朝師匠に電話し了解をもらい『復帰する』と返答してくれました~。うれしかったです…」と感謝した。
報知新聞社