【大分】“加熱不十分”な牛レバーを販売した疑い 中津市の食品加工会社の社長ら逮捕
大分朝日放送
国の基準を満たす加熱処理をせずに牛レバーを販売したとして、大分県中津市の食肉加工会社の社長らが逮捕されました。 この商品は大分県中津市のふるさと納税の返礼品にもなっていました。 食品衛生法違反の疑いで京都府警に逮捕されたのは、中津市の食肉加工会社「Meフードシステム」の社長桝田治基容疑者(66)と食品の衛生管理をしていた濱田豊市容疑者(66)です。 2024年1月、京都府警に京都市内の飲食店で生レバーが提供されていると情報提供があり捜査を進めていました。 食品衛生法では牛のレバーを提供する際中心部を63℃で30分以上加熱することが義務付けられていますが、警察が製造工程を調べたところ、基準より10℃以上低い温度で加熱処理していたとみられています。 調べに対し桝田容疑者らは容疑を否認しています。 「Meフードシステム」は34都道府県の個人や事業者と取引があったとみられていて、「牛レバーハム」は中津市のふるさと納税の返礼品にもなっていました。 現時点で健康被害は確認されておらず、中津市は返礼品17点の受付を停止し「事実確認を行い対応を考えたい」とコメントしています。 「Meフードシステム」は2023年6月と2024年7月に他の商品で大腸菌群などが検出され回収命令が出されていました。 その後、北部保健所が約10回会社の立入検査を行い製造記録などを点検していますが、異常や違反は確認できなかったということです。 大分県は事実確認ができ次第、牛レバーハムの回収命令を出す予定です。