株価はどう動く?「大統領選」と「米国株」の経験則(アノマリー)【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】
大統領選と株価のアノマリーは存在するが必ずしもその通りにはならず、参考程度とした方が賢明
また、大統領選挙で大統領の出身政党が変わると、選挙の年と翌年で株価の騰落が逆転する、つまり、前大統領の4年目が上昇(下落)なら新大統領の1年目は下落(上昇)、という動きが多くみられます。マッキンリー大統領1期からトランプ大統領までの全31回で、政党が変わったのは12回ありますが、このうち株価の騰落が逆転したのは9回で、確率は75.0%に達します。これは政策転換への期待や不安を反映したものと推測されます。 改めて現職のバイデン大統領のケースをみると、ダウ平均は1年目と3年目に上昇しましたが、2年目は下落しました。また、共和党のトランプ大統領の4年目にダウ平均は上昇しましたが、民主党のバイデン大統領が勝利した1年目も上昇しました。以上より、米大統領選挙とダウ工業株30種平均のアノマリーは存在するものの、株価は必ずしもアノマリー通りの動きにはならず、参考程度とした方が良いと思われます。 (2024年2月21日) ※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『株価はどう動く?「大統領選」と「米国株」の経験則(アノマリー)【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフマーケットストラテジスト】』を参照)。 市川 雅浩 三井住友DSアセットマネジメント株式会社 チーフマーケットストラテジスト
市川 雅浩,三井住友DSアセットマネジメント株式会社
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