【Juju(野田樹潤)ブログ】第102話:ついにシーズンスタート。世界で2番目に速いマシーンで日本で初めての公式レースを戦いました!
思い通りにならなかった土曜日
こんにちは皆さん、Juju(野田樹潤)です。3月9‐10日に鈴鹿サーキットで開催された全日本スーパーフォーミュラ選手権の開幕戦。たった今走り終わりました。 Juju(野田樹潤)ってどんな人? 最近の写真をみる【スーパーフォーミュラ第1戦鈴鹿 現場より】
前回のレポートでお伝えした通り、鈴鹿サーキットで開催された事前の2日間のテスト走行では雨に降られて思うように走り込むことができなかったので、今回の開幕戦はまさにぶっつけ本番。不安の中で挑んだレースでしたが、結果はトップと同一周回、17位で走り切ることができました! それでも今回のレースウィークは決して順調ではなかったんです。 土曜日午前のフリー走行と午後の予選では時おり雪がパラつくほど気温が低く、タイヤを温めるのに苦労しました。でもそれよりも問題だったのはチームとの意思の疎通がうまくいかないところでした。お互いに遠慮しあってしまったようなところがあり、あと私自身の経験不足もあって本来想定していたプログラムを進めることができませんでした。
その結果、スターティンググリッドは21台中19番目。タイムも私たちが今持っている力を出し切ったと言うにはほど遠いものでした。そこで土曜日の夜に平野亮エンジニアをはじめとするチームみんなとよく話し合い、お互いの理解を深める努力を精一杯やって翌日の決勝レースに臨みました。
ごぼう抜きは失敗、でもめっちゃ楽しい
決勝レース前のフリー走行で、ようやくマシーンが自分に馴染んできたような感触があり、良い流れが来ていることの手ごたえを感じることができました。でも決勝は31周という長丁場なので、ロングランのテストができていない私にとっては未知の領域です。
今回のレースでは土曜日からたくさんのファンの方が鈴鹿サーキットに駆けつけてくれて本当に勇気づけられました。ピットウォークやマシーンをグリッドにつけたあとの選手紹介でも、私の名前が書かれた横断幕やグッズを手に応援してくれているファンの方たちが目に入り幸せな気持ちになりました。
レースのスタートは、練習こそあまりできませんでしたが、これ以上ないくらいクラッチミートがうまく決まり、ロケットのように加速することができました。前を行くマシーンに並びかけて1コーナーへ。もう引くに引けない状況っていう感じだったんですけど、やっぱりタイヤが冷えていたのでフロントがロックしてしまいオーバーラン。そこからは当初の予定通り、前のマシーンに離されないようにレースを進めました。