英語のリスニングが苦手な人の「3つの理由」 ちまたにあるコンテンツを有意義に使うには
「英語を学ぶぞ」とヤル気を出してリスニング用のコンテンツを開くも、まったく聞き取れずにすぐに挫折……。そうした状況から抜け出すためには、自分のレベルに合ったコンテンツを見極める必要があります。その方法について、『[完全版]すごい英語独学』より、一部抜粋・再構成のうえお届けします。 【図を見る】聞き流し動画の効果的な使い方 ■生きた英語が聞き取れないのには理由がある みなさんはネイティブが毎日の生活で話している、生きた英語を聞いたことはありますか。今はYouTubeなどですぐに探すことができるので、リアルな英会話を聞いたことがある人も多いかもしれません。そのとき、ネイティブが何気なく話している英語のスピードが速すぎると感じたことはありませんか? 字幕を見ると知っているフレーズばかりなのに、まったく聞き取れないことは実はよくあることなんです。
落ち込む必要はありません。それにはちゃんと理由があるのです。 ●アクセント 英単語には、強く発音するところと弱く発音するところ、いわゆる強弱があります。そして疑問詞のWhereは強く発音するなど、文の中でも強弱があります。日本語は比較的強弱のない平坦な言語なので、私たちは言葉に強弱があるということに慣れていません。 ●リズム 英語のリズム(Rhythm)とは強弱+スピードの変化のことです。例えば「What do you think of this dress?」という英文があるとします。この文に使われている単語をすべて知っていても、聞き取れない場合があります。
リズムは、英会話には不可欠なものですが、単語だけのときと英文のときとで「音」が変化して聞こえるため、私たちには聞き取りにくいと感じてしまいます。 ●リンキング リンキング(Linking)とは単語と単語が連結して発音されることをいいます。 「Check it out.」は単語の通りに発音すれば「チェックイットアウト」ですが、リンキングによって「チェッキラ」という音に変わります。このように、自分の知っている単語の音と違う音に変化するため、リスニングは難しいと感じてしまうのです。