佐賀労働基準監督署は25日、労働安全衛生法違反の疑いで、佐賀市の県農業協同組合(JAさが)と多久市の施設管理者の60代男性を佐賀地検に書類送検した。
書類送検容疑は昨年9月19日、多久市の農業関連施設で作業員がフォークリフトにひかれて死亡した事案で、危険が生じる恐れがあるエリアに人を立ち入らせないなどの措置を講じていなかった疑い。
同署によると、法令では作業エリアに誘導員を配備するか、立ち入り禁止の措置が必要だった。
JAさがは、事故を受けて12月に職員や関連事業者に安全講習と法令の確認を行ったとしており「起きたことを真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める」とコメントした。