「おいハンサム!!」あるある 木南晴夏&佐久間由衣&武田玲奈“三姉妹”が明かす
佐久間:わたしはシーズン1の3話の冷蔵庫地図の話ですかね。食べ残しのネギを見て、お父さんの「人生には必ず終わりが来る。誰にとっても必ず途中で終わりが来る。だからやり残したことを後悔しても始まらないんだよ。ぴったりがなんだ。ある時点でぴったりだったとしても明日からどうする。やり残しを恐れずに前向きに生きろ、前向きに倒れろ。やり残してこその人生だ。娘たちよ、やり残しのある人生こそ、素晴らしい人生だ」というセリフですね。何でもやり遂げることが美徳とされていますが、何かをやり残すことがポジティブに捉えられて、すごく素敵だなと思ったんです。
武田:わたしはシーズン2の最終回ですね。選択肢がたくさんあるなかで迷ったときの「自分が本当は何を望んでいるのか、自分にとって必要なものは何なのか、幸せとは何なのか。虚心坦懐、素直になって考えてみるといい」というセリフが心に残っています。わたしは優柔不断で悩むことが多いのですが、お父さんの言葉で、まずは自分の気持ちに正直になろうって思えたんです。
劇場版のお気に入りシーン
Q:劇場版で印象に残っているシーンについてお聞かせください。
武田:お父さんが劇中歌の「エンピツが一本」(作詞・作曲 浜口庫之助)を歌うシーンがすごく好きです。台本が変わりすぎて、もともとあったシーンなのか記憶が定かではないんですけど、こんなシーンがあったんだという驚きと、特に前半がかなりエピソードが詰まっているのであそこで落ち着いた気持ちになれるというか。ホッとしました。
木南:わたしはお母さん(千鶴)と里香が京都の喫茶店でしゃべっているシーンがすごく好きでした。お母さんが食べているナポリタンがすごく美味しそうというのもあるのですが、あの年で娘がお母さんに相談できる関係がとてもいいな、羨ましいなと思ったんです。 佐久間:わたしも木南さんがおっしゃったシーンはすごく印象に残っています。これまで伊藤家のお母さんとして見ていたのが、あのときは違う存在に見えたんです。エプロンをしている“お母さん”ではなく一人の女性としての顔が見られた気がして、とても不思議な感覚でした。