社名を知ってもらうにはネットより紙? 就活生向け冊子、再び注目 北海道中小企業家同友会、2年前に復刊
北海道中小企業家同友会(道中小同友会)が2年前に復刊した就職活動生向けに企業を紹介する冊子が、採用に苦戦する道内中小企業の関心を集めている。掲載数は2022年版の80社から、24年版は171社に増えた。インターネットを使った採用活動が主流になる中でも、まず社名を知ってもらう手段として、就活生が直接手に取る紙媒体が見直されている。 【動画】今年も「アーバンフォックス」目撃 エキノコックス症感染に注意 24年版の冊子はオールカラーの186ページ。企業概要のほか先輩社員の声、トップのメッセージなどを1社あたり1ページにまとめた。会社見学やインターンシップの申し込みは、掲載したQRコードからつながるサイトでできる仕組みだ。「メンター制度がある」「女性社員がイキイキと働ける」などの条件で、企業検索もできる。掲載料は1社7万5400円。 道中小同友会は20年ほど前に、会員の企業紹介や採用案内などを掲載した冊子の制作を打ち切り、ネット上での情報提供に切り替えていた。ただ、多くの企業は就活生からの知名度が低く「ほとんど検索されなかった」(同会)。まず企業名の認知度を高めるための手段として、2年前に冊子を復刊した。