道新ホールが2024年6月末に閉館、鈴井貴之作・演出「天国への階段」をオール北海道で上演
「TAKAYUKI SUZUI PROJECT OOPARTS 特別公演『天国への階段 北海道re-mix』~ありがとう道新ホール~」が、6月21日から23日まで北海道・道新ホールで上演される。 【舞台写真】2017年に上演された「天国への階段」の様子。 OOPARTSは、鈴井貴之の演劇プロジェクト。鈴井が作・演出を手がける「天国への階段」は、6月末に閉館となる道新ホールへ感謝と惜別の気持ちを込めた企画「ありがとう道新ホール」の一環として上演される。 2017年に初演された「天国への階段」は、特殊清掃員を題材にした作品。今回の上演版には、TEAM NACSの森崎博之、小橋亜樹、北川久仁子、オクラホマの河野真也、NORDのメンバーである舟木健、安保卓城、瀧原光の3名、元ファイターズガールの滝谷美夢、そして鈴井という、北海道にゆかりのあるキャストが出演する。またこのたび、本公演のメインビジュアルも解禁された。 上演に際し、鈴井は「昭和38年に開館した道新ホール。北海道で演劇を志す者にとって一つのステイタスでした」「改めて考えると僕とは同年代。一つの時代が終わる悲しみ。その一方で『あとは任せたぞ』というようなバトンを受け取る思いです。『ありがとう道新ホール』。貴方の思い、しかと受け止めバトンを引き取ります。同年代だけれど僕はまだまだ足が動かなくなるまで走り続けます」と劇場への思いを明かした。 ■ 鈴井貴之コメント 昭和38年に開館した道新ホール。 北海道で演劇を志す者にとって一つのステイタスでした。 「いつかは道新ホールで」それが合言葉でもありました。 OOPARTS(第一期)の舞台として道新ホールに立ったのは30年も前のことでした。 当時の実力では動員も厳しかったのを覚えています。 半分にも満たない客席を見て随分と悔しい思いと多額な赤字ばかりが残りました。 今でも道新ホールの舞台に立つ時、その悔しさを思い出します。 初心に帰れるというか、どこかで「慢心するなよ」と睨みつけてくれる存在。 それが僕にとっての道新ホールでした。 改めて考えると僕とは同年代。一つの時代が終わる悲しみ。 その一方で「あとは任せたぞ」というようなバトンを受け取る思いです。 「ありがとう道新ホール」。貴方の思い、しかと受け止めバトンを引き取ります。 同年代だけれど僕はまだまだ足が動かなくなるまで走り続けます。 天国への階段を登るその日まで。 ■ TAKAYUKI SUZUI PROJECT OOPARTS 特別公演「天国への階段 北海道re-mix」~ありがとう道新ホール~ 2024年6月21日(金)~2024年6月23日(日) 北海道 道新ホール □ スタッフ 作・演出:鈴井貴之 □ 出演 森崎博之 / 小橋亜樹 / 北川久仁子 / 河野真也 / 舟木健(NORD) / 安保卓城(NORD) / 瀧原光(NORD) / 滝谷美夢 / 鈴井貴之