横浜DeNAの筒香が挑戦する究極の王道打法!
昨季は4番を任されて、打率.317、24本塁打、93打点のキャリアハイ。前半戦を首位で折り返すという旋風を巻き起こした。だが、一塁への走塁の際に足を痛めて筒香がスタメンを外れると同時に、チーム成績も下降した。おそらくその故障さえなければ、筒香が目標とする「3割、30本、100打点」はクリアできていただろうが、若き4番は技術面でも満足などせず、さらなる高みを求めた。オフには体を休ませずに海を渡り、そこで進化のヒントを見つけて帰ってきた。あくなき向上心は超一流プレーヤーに共通する条件である。 侍ジャパンの小久保監督は「データの少ない国際試合では、ストレート待ちの変化球で対応するバッターが多いが、彼は変化球待ちでストレートに対応できる器用さがある。30本以上は打てる」と、そのポテンシャルは、とても24本どころではないと断言する。そして、「報道で見たが、彼が侍ジャパンでも4番を打ちたいという気持ちを持っているなら大歓迎。中田翔と2人、いいライバルとして4番を競い合って欲しい」と、檄を飛ばした。3月の親善試合の先に見据える来年春のWBC。日ハムの中田翔と共に筒香が4番候補だ。 それらの小久保談話を報道陣から聞かされた筒香は「光栄。期待に応えるように頑張りたい」と語り、「今やるべきことは決まっている。まずは反対方向へときっちりと打つ技術。まだピッチャーのボールを見ていないが、これから実戦の中で修正点が出てくると思う」と続けた。 筒香が挑戦する究極の王道打法は、いつどんな形で完成するのだろうか。その行方に注目である。