調査で判明!同室で寝るカップルの約半数がパートナーの睡眠に不満を抱える一方で、8割超が「それでも一緒に寝たい」
皆さん、「睡眠離婚」という言葉をご存知ですか?ちょっとショッキングな響きですが、“睡眠を原因とする離婚”…ではなく、“夫婦が別々の部屋で寝ること”を指すワードなのだそう。自身やパートナーの睡眠をお互いが妨害しないように“睡眠中だけ“別れている、という状態ですね。相手のトイレやイビキに眠りを邪魔されがちなカップルの場合、イライラの種がなくなって、より、円満に過ごせそう。 【グラフを見る】「配偶者」や「恋人・パートナー」とはどのように寝ている? アメリカの睡眠医学会(AASM)によると、アメリカではおよそ3人に1人が「睡眠離婚」を経験しているのだとか。では、日本ではどのくらい浸透しているのでしょうか。オーストラリア発のマットレスを展開する「コアラスリープジャパン」が、2024年10月、日本全国の夫婦・パートナーを対象に同様の調査を実施しているので、一緒に、その結果をチェックしてみましょう。 ■日本でも30%以上が睡眠離婚を実践 まず、“「配偶者」や「恋人・パートナー」とは、どのように寝ていますか?”(n=800)との質問を通して、夫婦やパートナーとの寝室状況について調査したところ、「1台のベッドで一緒に寝ている」と回答した人が24.8%、「同じ部屋で、ベッドを2台並べて寝ている」が20.9%、「同じ部屋で、布団を並べて寝ている」が20.6%という結果に。一方、「別の部屋で寝ている」との回答は33.8%でした。日本でも30%以上が睡眠離婚を実践しているのですね! さらに、「別の部屋で寝ている」と答えた人に対して寝る場所を聞いたところ、70.4%が「お互いの寝室」、28.9%が「一方が『寝室』、もう一方が『リビング』」と回答。それぞれに寝室を持ち、睡眠環境を整えている人も一定数いることがわかりました。 ■同室で寝る夫婦の約45%が睡眠不足! 次に、一緒の寝室で寝ている人(n=530)を対象に、“「配偶者」や「恋人・パートナー」と一緒に寝ることによって、睡眠不足・睡眠不満を感じていますか?”との質問を投げかけ、相手の睡眠による睡眠不足・睡眠不満について調査。 すると、全体の19.8%が睡眠不足を感じており、「どちらかといえば睡眠不足」との回答も含めると、約45%が睡眠不足を感じていることが分かったそうです。また、相手の睡眠による睡眠不満を抱えていた人は49.4%という結果に。 ちなみに、日ごろから「一緒のベッド・マットレスで寝ている」人に限ると、睡眠不足を感じていると回答した人は48.6%、夫婦・パートナーへの睡眠不満を抱いている人が40.5%という結果が得られたそうです。 ■「これからも一緒の空間で眠りたい」人は80.4% 続いて、同じ寝室やベッド・マットレスで一緒に寝ている人に、“「配偶者」や「恋人・パートナー」と寝室を分けたいと思いますか?”(n=530)と聞いたところ、80.4%が、「現状のままで良い」と回答。 夫婦・パートナーへの睡眠不満は存在するものの、多くの人が「一緒の空間で睡眠を取りたい」意向にあることが判明したそうです。 [調査概要] 調査名:夫婦・パートナーにおける睡眠満足度調査 調査方法:オンライン上でのアンケート調査 調査地域/対象:全国、20代~60代の男女800名 調査期間:2024年10月18日~10月21日 調査企画:コアラスリープジャパン株式会社 ■アメリカにおける調査について AASMは、アメリカの成人2005人を対象に実施した「Sleep Prioritization Survey2023(睡眠優先度調査)」で、お互いの睡眠を邪魔しないための方法として、「パートナーと別の部屋で寝ることがある」人が20%、「毎日別の部屋で寝る」人が15%と、「睡眠離婚」を選択する人がいることを指摘しているそうです。 加えて、パートナーの都合に合わせて「希望より早い時間または遅い時間に就寝している」と回答した人が全体の1/3を占めていて、自身やパートナーの睡眠をお互いが妨害しないように「睡眠離婚」やその他の方法で調整していることがわかったとのこと。 お互いぐっすり眠るべく「睡眠離婚」を選択するカップルもいる一方、多少は睡眠不足を感じてもベッドをシェアする安心感を優先するカップルもいるなど、最適な睡眠のカタチって、本当にそれぞれですね。いずれの場合も、しっかりと自分に合った寝具を選んで、快適な朝を迎えたいものです! 文=仁田茜