ヤクルト・高津臣吾監督

来季で就任6年目を迎えるヤクルト・高津臣吾監督（55）が13日までに取材に応じ、今季17試合の登板に終わった清水昇投手（27）に、セットアッパーとしての返り咲きを期待した。 「やっぱり、リリーフとして後ろのほうで1イニング任せるのが一番いいと僕は思っている。ぜひそこのポジションにまた戻ってきてほしい」 2020、21年に2年連続で最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝くなど昨季まで4年連続で50試合以上に登板。絶対的なセットアッパーとしてブルペンを支えてきたが、今季は防御率7・27で、0勝3敗2セーブ2ホールドと苦しんだ。7月上旬に出場選手登録を外れてからはファームで先発に挑戦していた。 休養日のこの日、原とともに神宮外苑でキャッチボールを行うなど体を動かした清水は「チームに求められるポジションでやりたいと思うので、やれといわれたところでやり続けたい」と強調。その上で「やっぱり、どの試合も七回、八回、九回は球場全体が盛り上がる。（試合を外から見ていて）その盛り上がりがいいなって思った。今年はヒリヒリするような試合終盤の1点差の場面で投げることが少なかったので、何とかもう一回、そこのタイミングで（マウンドに）立てればいい。やりたいです！」とセットアッパーとしての熱い思いを打ち明けた。 オフは「僕の中では生命線」と語るコントロールの精度を改めて見直す予定。7年目の来季に向けて視線を上げ「今季の悔しさを晴らしていければいい」。強い決意を胸に再起を図る。