Wakana、ソロデビュー5周年ワンマンに成長実感「正解はライブがくれると確信」
Kalafina「I have a dream」のカバーからはアコースティックコーナーへ突入。ピアノ伴奏のみで声楽的なヴォイスを響かせ、その歌声ひとつで観客を楽曲の世界観に惹き込む。2020年に他界したWakanaの父親への思いを半崎美子(※崎=たつさき)が曲にしたためたバラード「標」から、涙と笑いが交錯する別れを歌った「アキノサクラ」へ。<今年も心に>に続く<また枯葉舞い散る>というフレーズで言葉に詰まり、歌えなくなるシーンもあった。 クライマックスを前にWakanaは、この日のライブに集まってくれた観客にゆっくりと語りかけた。「みんなを目の前にすると、自分が知らなかった声が現れてくるし、もっと伝えたい思いがあふれてきます。こうしてみんなから頂いた思いを音楽にして返していく。それが私の人生なんだなと改めて感じています」という言葉に会場からは大きな拍手が送られた。「コロナ禍でライブができなかったときに書いた歌詞で、どんな時も声の限り、みんなに伝えていこうと思うし、音楽がみんなに届くことが、やっぱり私にとって大切な瞬間だと思う」という言葉から、「明日を夢見て歌う」へ。最新アルバムの収録曲でWakanaが作詞し、武部が作曲と編曲を手がけたピアノバラードで<進めこの声の限り/明日を夢見て歌うよ>という前向きなメッセージを届けて本編を締めくくった。 アンコールの拍手に応え、白いノースリーヴのマキシワンピに着替えて再登場したWakanaは、「私の中にある音楽、歌の全てをこの曲に込めました。皆さんと一緒に、ずっと、その先を見つめて行けたらうれしいです」と語り、最新アルバムのリード曲「そのさきへ」を披露。「皆さん、またお会いしましょう」と再会を約束し、ライブはエンディングを迎えた。終演後のWakanaは「いろいろと考えてモヤモヤしてたけど、正解はライブがくれるんだなと確信した」と語り、この5年間の集大成とともに、これからの道のりへの期待が高まる意義深いライブとなった。 なお、Wakanaは7月13日に横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホールで、RYTHEMとのツーマンライブ『エアトリpresents 毎日が夏祭り2024』に出演する。また、12月18日には、東京・浜離宮朝日ホール(音楽ホール)で5年連続5回目となる恒例のクラシックライブ『Wakana Classics 2024 (仮)』の開催が決定したことも発表した。