川勝知事 “リニア推進”を強調 辞職前倒しは「県政の空白を短くするため」退職届提出し会見
静岡県の川勝知事は予定を前倒しして10日 退職届を提出しました。知事は10日の会見で退職届を前倒しして提出した理由について「県政の空白を短くするため」と説明しました。 果たして本当にリニア問題が争点なのだろうか?15年ぶりの県トップ交代へ 知事選が事実上の幕開け【静岡発】 また辞職の理由について、リニア工事をめぐりJR東海の取り組みを監視するモニタリング会議について触れ、「ひとつのメドが見えた」と答えました。リニアは“推進”の立場であると、改めて強調しました。
「県民に大変な迷惑がかかっている」
ー早期辞職について 川勝知事: なるべく早くと思っていた。私の発言等によって県民に大変な迷惑がかかっているという自覚があったので、なるべくそれを早く止めたいと。いわゆる県政の空白を短くすると。辞職勧告決議を2年前に受けておりますので、既に退路を断っておりました。従いまして、いつでも辞任する用意があったわけですが、私のやるべき仕事は県民の皆様方に負託してもらっています。
「リニアでひとつメドが見えた」
ーリニアの開業遅れが辞職の理由? 川勝知事: リニアの問題についての道筋が皆様方にわかる形にならないといけない。これがいわゆるモニタリング会議の第1回に、「モニタリングと事業計画は一体である」と座長が言われまして。第2回目のモニタリング会議におきまして 3月29日のことですが、冒頭の座長の質問 事業計画につきましてJR東海から「トンネル掘削に10年、ガイドウェイに2年、そして工事ヤードに3カ月、それから先進ボーリング等調査に3カ月から6カ月」という数字が出ました。 これはその日の内に私の知事室に報告が入りまして、これはこれで決まったと思いました。これから最低10年以上、きょう始めてもかかるということが分かったということで、それまで2027年以降としか数字としては出ていなかったんですけれども、これが大きくて、これで一つ目途が見えたなと思いました
「素晴らしい辞世の句」で心境を説明
ー細川ガラシャの辞世の句「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」を引用した理由は? 川勝知事: 素晴らしい辞世の句だと思います。ガラシャはキリスト信者、 カトリックですね。ですから自殺するわけにはいかないんですが、辱めを受けない為に死を決意された。死の決意の時に泣き叫ぶわけでもなく、逃げるわけでもなく「散りぬべき時 知りてこそ世の中の 花も花なれ 人も人なれ」と詠われたのは感動的です。昔から行動規範としてもっているものであります