ミュージカル『ウェイトレス』に出演する高畑充希

　高畑充希主演のミュージカル『ウェイトレス』が、2025年4～5月に再演されることが決定。新キャストとして森崎ウィン、ソニンらの出演が明らかになった。 【写真】森崎ウィン、ソニンらが新キャストに 　本作は、アメリカ映画『ウェイトレス～おいしい人生のつくりかた』（2007）をベースに製作されたブロードウェイミュージカル。夫からのモラハラにもめげない“前向き”な主人公ジェナが、“オタク”と“姉御肌”のウェイトレス仲間、ジェナに手を差し伸べる医師との出会いを経ながら、望まない妊娠という問題に立ち向かう。妊娠・出産・離婚・自立・養育など、女性の人生の岐路をテーマに、人間味豊かな、また一通りではないキャラクターたちが織りなすミュージカル・コメディだ。 　2016年3月にブロードウェイにて上演された本作は、瞬く間に記録的興行成績を上げ、全米ツアー公演およびロンドン・ウェストエンド公演も大盛況。グラミー賞ノミネート歴のある作曲家サラ・バレリスを始め、脚本、作曲、演出、振付の主要クリエイティヴを全て女性クリエイターが担当したことが、ブロードウェイ史上初の出来事として注目を集めるとともに、そのキュートな世界観が女性からの圧倒的な支持を得た。 　アメリカ南部の田舎町で、とびきりのパイを売る評判のダイナーのウェイトレス、ジェナを演じるのは、ブロードウェイやウェストエンドで同作を観劇し、出演を熱望した高畑充希。彼女の熱意が実り、2021年日本初演が実現した。 　コロナ禍ながら2021年3～5月の初演は満席の大盛況。高畑は本作の演技により、2021年に第46回菊田一夫演劇賞を受賞した。その後、高畑は『ミス・サイゴン』のキム役、根本宗子作・演出の舞台『宝飾時計』の好演、『怪物』『ゴールデンカムイ』などの映画、現在Amazon Prime Videoで配信中の『1122 いいふうふ』などのドラマ主演を経て、2025年に本作に4年ぶりの再演を果たす。 　高畑演じるジェナが予想しなかった妊娠により訪れた産婦人科で出会うポマター医師には、新キャストとして、『ウェストサイドストーリー』『ピピン』『SPY×FAMILY』などのミュージカル作品、映像、テレビ、歌手活動など様々なフィールドで活躍する森崎ウィン。ジェナを温かい目で見守るウェイトレス仲間のドーン役を、新キャストとして、長年ミュージカル／ストレートプレイの名作に出演し、2023年に『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』の交互上演に臨み、高い評価を受けたソニンが演じる。 　同じく、ウェイトレス仲間で、姉御肌としてジェナに時に厳しくアドバイスを与えるベッキー役には、『ウェイトレス』日本初演がミュージカル初挑戦となったLiLiCoが続投。ジェナを束縛するダメ夫のアール役を、今年すでに『ボディガード』『ロミオ＆ジュリエット』2作のミュージカルで鮮烈な演技を見せる水田航生が新キャストとして演じる。 　ドーンに想いを寄せる粘着質なオギー役は、日本初演時に本作で最もコミカルなシーンを彩ったおばたのお兄さんと、新キャスト・西村ヒロチョがWキャストで演じる。3人のウェイトレスに囲まれて働く店長兼シェフのカル役を新たに演じるのは、NHK連続テレビ小説『虎に翼』の人情味あふれる演技でお茶の間に親しまれる田中要次。また、ダイナーのオーナーとして厳しい一方、誰よりもジェナのパイを評価し自立の後押しをするジョー役として、昨年の『エンジェルス・イン・アメリカ』『闇に咲く花』の演技で第31回読売演劇大賞最優秀男優賞に輝いた山西惇が新たに参加する。 　ミュージカル『ウェイトレス』は、2025年4月に日生劇場、5月に愛知・Niterra 日本特殊陶業市民会館フォレストホール、大阪・梅田芸術劇場メインホール、福岡・博多座にて上演。 　※高畑充希、森崎ウィンらのコメント全文は以下の通り。