ロレックス車ごと窃盗の容疑者、配送の会社で勤務歴 内部情報入手か
高級腕時計のロレックス172本を積んだ配送中の車が大阪市内で盗まれた事件で、逮捕された男の1人が事件前、配送を担当していた運送会社の配達員として勤務していた経験があることが捜査関係者への取材でわかった。大阪府警は、犯行グループがこの男を通じて配送情報を事前に入手して事件を計画した疑いがあるとみて、全容解明を進めている。 【写真】盗まれたものと同じ型のロレックスの腕時計=大阪府警提供 事件は5月21日に発生した。配達員の60代女性が、大阪市西淀川区にある配送センターでロレックス172本(計約2億8200万円相当)を受け取ってワンボックス車に積んだ後、別の配達のために大阪市中央区の路上に駐車し、3分ほどその場を離れて戻ると車がなくなっていた。 捜査関係者によると、府警が指示役の1人とみている住居職業不詳の尾崎明彦容疑者(39)が過去に、今回の運送会社の配達員として働いていたことが判明。配達員の60代女性と知り合いだったこともわかったという。 女性への事情聴取などから、府警は女性は被害者で事件には関与していないとみているが、尾崎容疑者が巧みに内部の配送情報を集めて、犯行グループで共有した疑いがあるとみている。
朝日新聞社