フジテレビ本社

　元神奈川県警捜査一課長の鳴海達之氏が24日、フジテレビ系「めざまし8」（月～金曜午前8時）に出演。関東で「トクリュウ」こと、匿名・流動型犯罪グループによる強盗事件が相次いでいる件について、「身分証を求められたら、闇バイトと思った方がいい。企業の名前も出ていないし」と強調した。 　これらの事件ではSNSでアルバイトを募集し、応募者に身分証明書を送信させている。これによって弱みを握られ、指示役側の依頼が断りがたくなっている。「中・高生に啓蒙（けいもう）する必要がある」と鳴海氏は補足した。 　コメンテーターで社会学者の古市憲寿氏は鳴海氏に警察の対応について確認。「警察は事情を説明してもらえれば、保護する」とのコメントを得た。そのうえで、「結果的に犯罪に加担して捕まってしまう。1度罪を犯すと銀行口座が作れないし、家が借りられない。再び犯罪に加担する。実行犯は使い捨て。指示役をちゃんとつぶすべき。犯行に加担する前に警察に相談するとかした方がいい」と語った。 　コメンテーターでジャーナリストの岩田明子氏は、犯罪防止の必要性を訴えた。「警察の専門チームが先取りして探し出して、プロバイダー（接続業者）に削除させたり、無効化する手続きが必要。議員立法とか、法的措置も必要だと思う。政府として早急に対応するべき話になってきている」とした。