本田宗一郎氏に学ぶ、逆境の中で夢を叶える方法 経営危機の中で世界一のバイクレースに挑戦
夢をいつか辿り着きたい最終地点にするのではなく、通過点にしてしまえば、夢は一気に加速します。 本田宗一郎は創業間もない頃から、朝礼でミカン箱の上に立ち「世界一をめざす」と宣言していました。ちなみにこのエピソードに刺激を受けたソフトバンクの孫正義社長は創業初日、ミカン箱の上に立ち、 「5年以内に100億円、10年で500億円、いずれ1兆円企業になる」 と演説し、あまりに壮大すぎる夢を聞かされたアルバイト社員は翌日に会社を辞めたそうです(笑)。
本田宗一郎は、右手がとてもきれいでした。しかし、左手は傷だらけ。 右手はハンマーを持って叩くほうですから、きれいなまま。それに対し左手のほうは、ハンマーに叩かれて、けがをしていない指がなかったのです。取れそうになった指をつないであったともいいます。傷だらけの左手。その傷は宗一郎の悔しさの数であり、その悔しさが彼を世界のミスターHONDAにしたのです。 「私のやったことの99%は失敗だが、1%の成功のおかげで、いまの私がある」
「新しいことをやれば、必ず、しくじる。腹が立つ。だから、寝る時間、食う時間を削って、何度も何度もやる」 by 本田宗一郎 参考文献 『わが友 本田宗一郎』井深 大(ごま書房新社) 『この人を見よ! 歴史をつくった人びと伝1 本田宗一郎』プロジェクト新・偉人伝(ポプラ社)
ひすい こたろう :作家、コピーライター