5年ぶり復活のみこしに沸く 「とよおかまつり」にぎわう【長野県豊丘村】
長野県豊丘村で9、10日の両日、村役場駐車場など周辺一帯を会場に「第35回とよおかまつり」が開かれた。新型コロナウイルスの影響で中止が続いていた「御輿の共演」が5年ぶりに復活。9日夜には、村内の自治会や企業関係者らがそれぞれみこしを担ぎ、勇壮なきおいを披露した。11のみこしが集まり、力強い掛け声とともに会場を練り歩くと、周囲は熱気に包まれた。 メイン会場の村役場駐車場には多彩な飲食物や農産物などの販売ブースが設けられ、多くの来場者が並んだ。地元産野菜を使って大鍋でつくる「里山汁」も人気を呼び、作りたてで熱々の汁を笑顔で味わう姿があった。 特設ステージでは歌やダンス、太鼓、吹奏楽と、子どもから高齢者まで幅広い世代が日頃の活動成果を発表し、観客の拍手を誘った。今年初めて実施した「信州58町村収穫祭大使」による収穫祭ライブステージは、華やかなパフォーマンスに大歓声が向けられるなど盛り上がり、にぎわいに一役買った。 実行委員会によると、来場数は2日間で延べ1万6000人余り。「コロナ禍前の水準に戻り、多くの人に参加してもらえた。みこしの復活や初企画なども楽しんでもらえた」とした。