浜辺美波も可愛いけど…竹中直人が明かす!最新作の撮影中に“夢中になった”俳優の名前
初めての映画撮影
「最初に観たのはピエトロ・ジェルミ監督のイタリア映画『鉄道員』。『007』も小1で観ています。まだ『ゼロゼロなな』なんて言ってた時代です。ボンドガールに詳しい小学生でした」 中学・高校は私立の一貫校に進んだが、高校で8ミリ映画にハマったのも元はといえば、美術部の好きな女の子を撮りたいがためだったという。 「高校の文化祭に向けて、『美術部員が鎌倉の由比ガ浜にスケッチに行くドキュメンタリーを撮ろう』と提案したんです。僕が監督、撮影でね。本当は好きな彼女を動く映像で撮りたかっただけなんです。でも結局、大好きな女の子は恥ずかしくて撮れなかった」 東京芸術大学に挑戦して玉砕。2浪後、多摩美術大学美術学部デザイン科グラフィックデザイン専攻に入学。在学中は『映像演出研究会』に所属し、8ミリ映画製作に没頭した。 大学1年生の時に同級生の女性が竹中の面白さに気づき『ぎんざNOW』の『素人コメディアン道場』に応募。なんと19代チャンピオンに。それを機に、テレビ番組の素人参加コーナーでのモノマネ芸で注目される。 内気だけど、注目されたい。せめぎあう感情が竹中直人という人間を形作った。 『「元気で生きていることが信じられない」…竹中直人が語る「68歳の生き方」』に続く…
大西 展子(ライター)