「別れたい」と告げられて殺害…韓国で相次ぐ「交際相手への逆恨み」事件
【06月05日 KOREA WAVE】韓国で、医大生による交際相手殺害事件の衝撃が続く中、ソウル・江南(カンナム)の中心部で、また「交際相手殺人」事件が発生した。交際相手の暴力に対する懸念が高まっている。 警察によると、先月30日、江南のあるオフィステルで、恋人関係だった60代の女性A氏とその娘を殺害した後、逃走した60代の男性パク某氏が、犯行から13時間後に逮捕された。先月2日に発生した「医大生殺人」事件が発生してから1カ月も経たないうちに再び悪夢が起きてしまった。 警察は、パク某氏が、A氏から別れを告げられ、報復目的で犯行に及んだ可能性があるとみて捜査している。パク某氏は「偶発的な犯行だ」と主張しているが、被害者遺族は「別れると言われ、暴力的になっていた」と供述している。 先月2日に起きた「医大生交際殺人」事件でも25歳の男が交際相手から別れを告げられ、凶器とテープなどを準備して犯行に及んだとされる。 両事件とも別れを告げられたことに恨みを抱いて起こした犯行だが、こうした事件を厳重に処罰する関連法令がなく、「交際暴力」が法律の死角地帯に置かれているとの指摘も出ている。 専門家は「交際暴力が殺人という凶悪犯罪につながらないようにするためには、先制的な被害者保護対策が必要だ」と話す。 警察庁の統計によると、昨年検挙された「交際暴力」の容疑者は1万3939人で、2020年比で55.7%も増加した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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