新種「ジャンガラコノハクラゲ」発見 福島県いわき市のアクアマリンふくしま
福島県いわき市小名浜のアクアマリンふくしまは4日、小名浜港で採取したクラゲが新種のコノハクラゲ属であることが判明し「ジャンガラコノハクラゲ」と命名したと発表した。同日から同館で展示している。 クラゲは2022(令和4)年6月に採集。高知県大月町の黒潮生物研究所と共同で形状や遺伝子などを解析した。通常のコノハクラゲの触手が8本で付け根が黒っぽいのに対し、触手が4本で付け根が赤い、かさが通常のものに比べ平べったいなどの特徴を持つ。 かさを小気味良く動かし泳ぐ姿が「じゃんがら念仏踊り」を連想させるとして「ジャンガラコノハクラゲ」と名付けた。小名浜港でのみ確認されているため学名に「onahama」を盛り込んだ。 同館によると体長約1センチ程度で寿命が短いと思われるため、いつまで展示できるか不明だという。同館は「調査を継続し生態解明を目指したい」としている。