PRポスターを掲示する杉山さん＝下田市

　下田市と東京を結ぶ高速ジェット船が11月18、19の両日、2日間限定で〝復活運航〟する。下田―東京間は陸路で特急「踊り子」の直通便が運行しているが、賀茂地域の約30社で組織する有志団体「未来伊ズ　キャンパス」が海路の実施を提案した。同団体のメンバーは「将来的に交通ルートの多様化と地域の魅力向上を図りたい」としている。 　首都圏や伊豆諸島を客船で結ぶ東海汽船（東京都）が運航する。同社が今夏に松崎町と東京間の直行便を限定的に運航したことを受け、提案した。下田―東京間は2005年の試験的な運航以来の直行便となる。 　同団体は乗船者の動向などを探った上で、下田市の「あじさい祭」の期間中などの臨時便を働きかけたい考え。事務局の杉山亮太さん（44）は「訪日旅行者の来訪などを含めて交流人口の拡大につながるはずだ」と強調する。災害時の陸路の遮断を念頭に物資搬入など防災面の有用性も説く。 　東京・港区の竹芝桟橋と下田港を2時間10分で結ぶ。両日とも東京を午前8時50分、下田を午後1時50分に出発する。定員は各便200人で片道大人7500円、往復1万3千円で、子ども半額。事前予約が必要で、問い合わせや申し込みは東海汽船へ。