23年度上期、重大インシデント1件 航空事故はゼロ=国交省
国土交通省航空局(JCAB)が発表した、2023年度上半期の航空事故や重大インシデントの発生状況をまとめた「航空輸送の安全にかかわる情報の中間報告」によると、航空事故はゼロ、航空事故につながりかねない「重大インシデント」は1件、安全上のトラブルは406件だった。 重大インシデントは1件で、7月12日午前に新千歳空港の南約46キロ地点の上空で発生した。 日本航空(JAL/JL、9201)の羽田発函館行きJL585便(ボーイング767-300ER型機、登録記号JA614J)が函館空港へ着陸しようとした際、視界不良で着陸を2回やり直した後に新千歳空港へ向かったが、着陸時に残すべき予備燃料が社内規定量を下回る可能性があったため、管制官に対して優先着陸を求めた。 同機は羽田を12日午前7時43分に出発。函館には午前8時55分に到着予定だったが、目的地を新千歳空港へ変更し、午前9時35分ごろ管制官に優先的な取り扱いを求め、新千歳へ同49分に着陸した。乗客249人(幼児3人含む)と乗員9人(パイロット3人、客室乗務員6人)にケガはなく、機体の損壊もなかった。
Yusuke KOHASE