待ってた「横浜なまこ」 正月の食卓用、3年ぶり水揚げ
年末年始の食卓を彩る横浜町特産のナマコ漁が21日朝、同町沖の陸奥湾で行われた。港に戻った漁船から、赤褐色に輝く冬の珍味が次々と水揚げされた。 同町のナマコは、2015年に「横浜なまこ」として地域団体商標に登録された。身の軟らかさが特長で生食に向く。資源保護のため、漁期を年末の数日に絞り、ブランド化を図っている。 不漁による22年の禁漁、漁獲が加工業者向けに1日限定だった23年を経て、正月用としては3年ぶりの漁となった。約60隻の漁船が1時間半操業し、昨年並みの約10トンを水揚げした。 天候などを考慮し、町漁協は22日に予定した漁の中止を決定。二木春美組合長は「少ないながらも、一般家庭向けの量を確保できてほっとしている。年末年始にぜひ味わってほしい」とし、来年以降の豊漁に期待を込めた。
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