インドネシア撃破でW杯に前進 日本代表、「誰が出ても機能」するサッカー表現
15日に行われたサッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、日本はインドネシアに4-0で快勝し、前半5試合を4勝1分けで無敗の首位で折り返した。2位以下との勝ち点差を7に広げる独走で8大会連続のW杯出場へ大きく前進し、三笘(ブライトン)は「素晴らしい結果」と手応えを口にした。 選手層の厚さをみせつけた。前半35分にオウンゴールで挙げた先制点は、ペナルティーエリア内でDFと競り合った小川(NECナイメヘン)が誘発。故障で不在だった1トップを争う上田(フェイエノールト)の穴を埋め、「ここでやらないといつやるのかと思っていた」と力を込めた。 駄目押しとなる4点目を奪ったのは、W杯アジア最終予選初出場となった菅原(サウサンプトン)だ。後半17分から途中出場して7分後に右サイドを突破してニアサイドを打ち抜き、「試合を決定付ける4点目を奪えてよかった」と穏やかにほほ笑んだ。 インドネシア戦の前までに全4試合に先発していた上田と谷口(シントトロイデン)を故障で欠いた。代わりに最終ラインに入った橋岡(ルートン)も無失点に貢献。森保監督が強調してきた「誰が出てもチームとして機能して勝つ」というサッカーを体現した。 上田と谷口もうかうかとはしていられない。最終ラインには、冨安(アーセナル)や伊藤(バイエルン・ミュンヘン)という実力者も故障が癒えるのを待っている。勝ち点を積み重ねながら、チームの総合力を上げ続ける日本の視界は良好だ。(奥山次郎)