元島民も悲痛…千島連盟前理事長・脇紀美夫さん死去 領土返還運動の中心「胸締め付けられる」
STVニュース北海道
北方領土の元島民で、返還運動の中心的な役割を担ってきた「千島連盟」前理事長の脇紀美夫さんが、2024年8月26日未明、肺がんのため亡くなりました。83歳でした。 脇紀美夫さんは前・羅臼町長で北方領土・国後島の出身。 元島民らでつくる「千島連盟」で、2023年まで2期8年にわたって理事長を務め、返還運動の中心的な役割を担ってきました。 関係者によりますと、脇さんは肺がんを患い釧路市内で入院していましたが、26日午前1時すぎに息を引き取ったということです。83歳でした。 理事長時代には当時、外務大臣だった岸田首相と面会。 (千島連盟 脇紀美夫理事長(当時))「領土の返還に向けて、大臣をはじめ政府の皆さんのご尽力を切にお願い申し上げます」 元島民らの切実な想いを訴えてきました。 道半ばで生涯を終えた脇さんの訃報に、元島民はー (色丹島出身 得能宏さん)「胸を締めつけられるくらい残念。もう少し長生きしていただいて、後輩を育成して先輩を励ましてもらいたかった」 元島民の平均年齢はすでに88歳を超えていて、領土問題の早期解決が急がれます。