<速報>3000本に後3本で出番無しイチロー、偉業達成のXデイは?
マーリンズのイチロー外野手(42)が27日(日本時間28日)、本拠地マイアミのマーリンズパークで行われたフィリーズ戦でスタメンを外れ、代打出場のチャンスもなかった。11-0の大量リードの展開で、ピッチャーを無駄使いしたくないとのベンチの意向もあって、8回もピッチャーのマゴワンがそのまま打席に立ち、イチローの代打出場はなく、史上30人目の3000安打へ残り3本のままとなった。試合はマーリンズが11-1で連勝した。 気になるのはイチローの偉業達成のXデイだ。 チームは明日28日(日本時間29日)からカージナルスとの4連戦を本拠地で迎えるが、それを終えるとシカゴ、デンバーで1週間の遠征となるため、この日マッティングリー監督は、「カージナルスとの4連戦で1試合もしくは、2試合スタメンで使うつもりだ」と、地元での偉業達成を意識して異例のコメントを口にした。そして、スタメン出場は、事前に早い段階で公表されるという。 地元では、イチローの3000安打の偉業が本拠地で達成される瞬間を見たいというファンの声が強く、連日、オレンジ色のイチローの3000本Tシャツを身につけてスタンドに駆けつけるファンが目立つ。それでもマッティングリー監督は、イチローの起用法を記録達成のために特別視するような発言は避けてきた。この日も、営業目的にフロントサイドからの要望があったのか? との質問に、マッティングリー監督は、「それはない」と断言。「チームが勝つためにイチローのヒットが必要な場面で使っている」と、記録を意識したものではなく、あくまでもチームの勝利のための起用法であることを強調した。 4連戦で、外野手3人のうちの一人を休ませるため、イチローが1試合スタメンで出場することは、これまで通りの起用法。だが、「もしくは2試合」と言及した裏には、“残り3本を本拠地で達成させてやりたい”との意図が見える。 これまで34試合あるスタメン出場では17試合のマルチ安打を記録しているイチローだけに、スタメン出場の機会が2試合もあれば、残り3本をこのカージナルス戦でクリアする可能性が極めて高くなってきた。 カージナルスの先発には、今季5勝7敗、防御率4.37のマイケル・ワカ、7勝8敗、防御率4.24のマイク・リークが予定されていて、ブルペンには昨年まで阪神のクローザーとして活躍したオ・スンファンが控えている。