「輸血禁止」「国歌斉唱禁止」「お誕生日会禁止」…”宗教2世”のカリスマ風俗嬢「まりてん」が苦しめられたカルトがヤバすぎる
全国1位のカリスマ風俗嬢・まりてん。 しかしきらびやかな現在とは裏腹に、彼女の幼少期は新興カルト宗教にハマった母親から数々の制約を押しつけられる苦難の日々の連続だった。「清廉潔白であれ」という教義に抗う形で、大学進学を期に夜遊びをはじめた。様々な男性と関係を持っていくうちに、ピロートークで吐き出される「ドロッとした本音」にこそ本来の「人間らしさ」が詰まっていると感じ、風俗業界に自ら身を投じるようになった…。 【漫画】「しすぎたらバカになるぞ」…性的虐待を受けた女性の「すべてが壊れた日」 彼女がどのような人生を歩んできたのか。初めて明らかになる「カリスマ風俗嬢の過去」と「風俗業界のリアル」を、処女作『聖と性 私のほんとうの話』から抜粋してお届けする。 『聖と性 私のほんとうの話』連載第2回 『「小学生の頃に母がカルトに入信して…」カリスマ風俗嬢「まりてん」の家庭を崩壊させた“衝撃の死”』より続く
制約だらけの日々
母の入信にともない、小学生だった私と妹は母に連れられて、信者が集まる集会に参加するようになりました。 集会は平日の夜に2回、日曜日は昼にあり、1回あたり2時間程度。この時間的な拘束も子どもながらに辛いものがありました。しかし、それ以上に辛かったのが、日常や学校生活での禁止事項の多さです。 誕生日にお祝いをする、クリスマス、ハロウィン、新年のお祝い、七夕、節分、ひな祭りなどは、反聖書的であり、異教の慣習でもあるから禁止です。 「あけましておめでとう」も言えないし、年賀状も出せません。偶像崇拝禁止ですから、キャラクターも好きになってはいけません。私の子どものときは、ポケモン(ポケットモンスター)が流行っていたのですが、当たり前のように禁止でした。神が創造したものではないからです。 その新興宗教の教義は教義としてあるのですが、集会で地域の長老のような存在の人が、現代風に落とし込んでいくのです。そこで「キャラクターも禁止事項に含まれます」と決まるわけです。