マスターズで銀メダルの53歳のベテラン競輪選手・市本隆司が凱旋!「もうちょっとやれたかな」
千葉の「TIPSTAR DOME CHIBA」で自転車トラックトーナメント「PIST6 Championship」の「11月第2戦」が11月4日から開幕する。初日デイ6Rの一次予選Fを走る市本隆司に話を聞いた。 先日の『11月第1戦』で『UCI 2024マスターズ世界選手権トラック(開催:10月5日~12日 開催地:フランス・ルーベ)』でスプリント(男子40-44歳クラス)を優勝した伊藤信が凱旋をしたが、同じく参加した市本隆司が今回凱旋。スプリント(男子50-54歳クラス)で銀メダルを獲得。3年前は優勝、去年は3位で銅メダルを獲得した。 マスターズの直後に市本はPIST6のあっせんがあったが、膝を痛めたとのことで欠場となっていたのだが、「マスターズが終わって初めてのPIST6。マスターズではスプリントが終わって、タイムトライアルを走ろうと思ったら膝が痛くなった。年なのか膝に水が溜まってしまって歩けないくらい痛かった。でも、もう痛みもないので大丈夫だと思う」とのこと。心配していた記者もまずはホッと胸を撫で下ろした。 開催を振り返ってもらったのだが「マスターズのスプリントは伊藤信コーチのお陰で年々形になってきている(苦笑)。銀メダルだったけど、もうちょっとやれたかなというのはありますね。一本目なんかは焦って踏んでしまったけど、相手はまだ踏んでいない状態だったので。スプリントをちゃんとやり始めたのが今回で3回目。それを言ったら外国の選手は驚くかもね」と眉をひそめながら、少々悔しがる表情を見せながらはなしてくれた。 「こっち(PIST6)はいいんだけど、競輪の方は全然よくないんだよね(苦笑)」と度々市本が言う姿を見ているのだが、「マスターズが終わってから色んな選手から心配されるけど、この間は話した事もない山口富生さんに心配されてしまいましたよ(苦笑)。せっかく銀メダルを持って帰ってきてのPIST6だし、頑張らないとね」と今開催に向けて意気込んだ。 タイムトライアルは10秒639で12位。過去ワーストタイムとなったが、「練習できなかった時期もあるってことにしましょう」と苦笑いを浮かべたが、若手顔負けの自力も繰り出し、まだまだ健在の53歳。若手が多く参加されている今節でも存在感を遺憾なく発揮してもらいたい。(アオケイ・宮本記者)