「岸田に引導を渡す…」ヤバすぎ「グダグダ党首討論」の夜、菅前総理と茂木幹事長が「異例の密談」をした理由
「菅・茂木会食」の衝撃
対する菅氏も動きを急激に活発化させている。特に「菅・茂木会食」は、自民党内で大きな波紋を呼んだ。 「菅さんが茂木さんに打診するはずがない。茂木さんが持ち掛けたんだ。岸田総理を一切認めていない菅さんは、この総裁選で岸田政権に引導を渡したい。それには麻生さんを潰す必要もある。茂木さんと会えば、麻生さんに『アンタのカードはいつでも奪えるよ』とプレッシャーをかけることができるから、茂木さんが接近してきたことは好都合だったわけです」(自民党中堅議員) 岸田・茂木の2枚しか手札がない麻生氏に比べて、菅氏の強みは圧倒的なウイングの広さだ。 6月6日、加藤氏と萩生田光一・前党政調会長、小泉進次郎・元環境相、武田良太・元総務相を、菅氏が自ら招いて会食したことは記憶に新しい。また14日に加藤氏と会った森山氏は、菅氏が最も頼りにする腹心である。「菅陣営」には総理総裁候補だけでなく、次期政権の枢要を担える人材がゴロゴロいるわけだ。 政局は夜動く。長老たちの腹はもう今頃、固まっているに違いない。 「週刊現代」2024年6月29日・7月6日号より
週刊現代(講談社)