全米メディアも大谷の復帰に沸く「長く待たれていた復活デビュー果たす」「もっといい日はこの先に」
エンゼルスの大谷翔平投手(24)が7日(日本時間8日)敵地のデトロイトで行われたタイガース戦に「3番・DH」で219日ぶりに復帰し、5打席立ち2三振、1四球でヒットはなかった。だが、3回一死二、三塁のチャンスには遊ゴロで初打点をマーク。チームの勝利に貢献した。昨シーズン“二刀流”で衝撃のデビューを果たして新人王に輝きながらも昨年10月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、その後、懸命なリハビリを続けていた大谷の復活を全米メディアも大きく取り上げた。 ロサンゼルス・タイムズ紙は「大谷、タイガース戦の勝利でエンゼルスのシーズンデビュー」との見出しを取り「タイガースを5-2で下した3連戦の初戦で、大谷が長く待たれ期待されていた2019年のデビューを果たした」と伝えた。 記事は「火曜日の試合前にアメリカン・リーグで12位の打率(.240)、出塁率と長打率を合わせた数字はリーグ10位(.730)、リーグ9位の得点(158)だったエンゼルスに与える大谷復活の影響は、今後チームが前進する中で実感されるはずだ」と評価。さらに「大谷の復帰でマイク・トラウト以上に利益を受ける選手はいないだろう。アメリカン・リーグ2度の最優秀選手(のトラウト)は大谷と強打者のジャスティン・アプトンの故障でラインアップが弱まり、シーズン最初の5週間でア・リーグ最多の31四球、7敬遠を受けた」と、孤軍奮闘を続けていたトラウトの好成績につながる可能性に言及した。 大谷は、昨シーズンの8月1日まで左投手には53打数9安打で打率.170、OPSは.499、本塁打はゼロで2打点、22三振と苦手にしており「特にホームプレートを払うようなスライダーに弱みがあった」と指摘したが、プホルスが故障欠場して以降、対左投手にもDH起用されるようになり、対左投手の成績が46打数13安打で打率.283、2本塁打、11打点、13三振、OPSは.654と向上したことを紹介。 「大谷は、8月にプホルスが膝の故障でシーズンを終えた後、さらに良い打撃を見せて左投手相手にも常時出場し始めた。彼は今シーズンも同じポジションを受け持つことが期待される」と報じた。 またビリー・エプラーGMの「大谷はチームのDHを毎日務めることになり、アルバート・プホルスは、左打者のジャスティン・ボーアと一塁手を共有することになる」という構想と、ブラッド・オースマス監督の「大谷は右投手、左投手を相手に3番打者に入るが、時々、休養が必要で、それは相手の先発が左投手の時となりそうだ」というコメントも紹介された。 今季も左、右関係なくDHでの先発起用が続きそうだ。