約13年ぶり原子炉で核分裂反応…中国電力の島根原発2号機が7日に再稼働「安全を確認しながら進める」
山陰中央テレビ
中国電力は12月7日に島根県松江市の島根原発2号機を再稼働させました。稼働は12年11か月ぶりで、2025年1月上旬の営業運転再開を目指しています。時計の針が動き始めた1日を振り返ります。 松江市の島根原子力発電所2号機。起動作業は7日、原発敷地内にある各設備の運転操作と監視をする中央制御室で行われました。 宍道正五記者: 別室には報道陣が集まり、起動の様子を見守っています。 中央制御室には運転員11人がいて、マスコミをはじめ立地自治体の島根県や松江市、それに鳥取県など周辺自治体の職員が別室からモニター越しに見守ります。午前9時過ぎ、原子力規制委員会から「試験使用承認書」を受け、プラントなどの設備の最終確認が行われました。 そして午後3時…。 中国電力運転員: 2号機原子炉、起動しました。 運転員が起動スイッチを切り替え、原子炉内の核燃料同士の間に差し込まれていた制御棒を引き抜き、原子炉が起動しました。2012年1月以来、12年11か月ぶりの稼働です。核分裂が起き、原子炉内の出力が上昇。約2時間で核分裂反応が続く「臨界」に達しました。 中国電力島根原子力本部・三村秀行本部長: 発電再開までには、まだまだステップがたくさんあります。これらひとつずつを安全を確認しながら、ほんとに一歩ずつ確認していかなければ、本当の発電再開には繋がってこないので、引き続きしっかり一歩ずつ進めていきたいと強く思っています。 今後、12月中旬を目途に出力を半分程度まで上げてタービンを回し、発電できるかなど幾つかのテストを繰り返した後、一旦原子炉を止めて設備を点検する「中間停止」を挟み、12月下旬から発送電を開始。2025年1月上旬から営業運転を再開する予定です。
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