アデルさん楽曲、ブラジル判事が全世界で使用差し止め 盗作疑惑で
Luciana Magalhaes Manuela Andreoni [リオデジャネイロ 18日 ロイター] - ブラジル・リオデジャネイロの裁判所は、英人気歌手アデルさんの楽曲「Million Years Ago」にブラジル人音楽家の作品を盗作した疑いがあるとして、世界的な使用差し止めを命じた。 16日に公表された判決によると、この裁判はブラジルの著名サンバ歌手に楽曲を提供している作曲家トニーニョ・ジェライス氏が今年起こしたもの。同氏は1990年代からブラジルでヒットした自身の曲「Mulheres」がアデルさんにコピーされたと訴えていた。 判決ではソニー・ミュージックエンタテインメントとユニバーサルミュージックに対し、ジェライス氏の同意なしに曲を使用、配信、商品化などを含む利用を直ちに停止するよう命じた。従わない場合は5万レアル(約8080ドル)の罰金が科される。 ジェライス氏の弁護団は現在、スポティファイなどのストリーミングサービスに問題となったアデルさんの曲を全世界で配信停止にするよう求めているが、18日現在はまだ利用できる状態だった。 ユニバーサルは17日、盗作ではなく、メロディーが偶然似ているに過ぎないと述べた。