日本文理・丸山慶人と倉石健亮で聖地狙う 春季大会ではともに防御率0点台/注目選手紹介
<新潟高校野球 注目選手紹介> 日本文理のダブルエースに死角はない。最速140キロの丸山慶人投手と最速143キロの倉石健亮投手(ともに3年)がチームの柱となり、頂点を狙う。初戦は、7日に新発田商と新潟工の勝者と対戦。春季大会ではともに防御率0点台を誇った両右腕が、2年ぶり13度目の聖地を呼び込む。 ◇ ◇ ◇ 夏の目標を問われた2人は、目を合わせて静かにほほ笑んだ。主に先発を担う丸山が「もちろん全試合で完封リレーは狙いたいし、(夏は)1点も取られたくない」と言えば、クローザーを任される倉石も「無失点にこだわりつつ、状況に応じていい投球が出来れば。コミュニケーションを取りながらやっていきたい」と意気込んだ。 丸山がゲームメークし、その流れを倉石が確実に締める。ともに最速は140キロを超える本格派。春季大会では、丸山が5試合(4先発)で19回2失点(自責1)の防御率0・47をマーク。倉石も5試合登板で、13回無失点の投球で応えた。倉石は「自分が投げるときは、いいテンポで回ってくることが多いので、投げやすかったりする」。2人の継投が互いに相乗効果を生んでいる。 意識し合い、高め合ってきた。初めて顔を合わせたのは小学6年時の県選抜チーム。当時は丸山が投手で、倉石は捕手を務めた。中学では、互いに同地区の軟式野球部に所属したが、対戦はなし。高校1年で4年ぶりに再会した時には、倉石が投手に転向していた。 先に力を示したのは倉石だった。1年秋には背番号「1」を託されてたライバルを目の前に、丸山も「早く追い付かなきゃ」と負けじと練習を重ねた。今となっては、ともにチームの軸として欠かせない存在に成長した。 ずっとペアを組んで練習に取り組み、投手としての意見も交換してきた。日常でもけんかはしてこなかった仲。丸山は「最後まで戦い抜いて、甲子園に行く」と宣言すれば、倉石も「一戦一戦、着実に勝ち進んでいきたい」と力を込めた。切磋琢磨(せっさたくま)してきた両腕が、この夏の主役になる。【大島享也】 ◆丸山慶人(まるやま・けいと)2006年(平18)10月20日生まれ、長岡市出身。上通小3年から野球を始める。中之島中では軟式野球部に所属し、投手を務める。好きな野球選手は日本ハム伊藤大海。177センチ、75キロ。右投げ右打ち。血液型はA。 ◆倉石健亮(くらいし・けんすけ)2007年(平19)2月11日生まれ、長岡市出身。四郎丸小3年から野球を始める。長岡南中では軟式野球部に所属し、3年時に捕手から投手に転向。参考にしている野球選手はパドレスのダルビッシュ有。174センチ、70キロ。右投げ右打ち。血液型はO。