かつて衝撃を与えた「表層バウバウ」がスゴイ。減水したバウバウ現場をみて衝撃。
不思議な魔力を持ったブルーギルを模したルアーたち。ここではギルルアーの使い手である10人のアングラーに、各々がプロデュースしたモデル、得意とする使い方を紹介してもらった。あなたも目指せ、ギルルアーマスター。 【画像】「魔法の表層バウバウ」フリップギルの使い方がすごい。
伊藤 巧(いとう・たくみ)
本場米国の最高峰・バスマスターエリートで活躍中のサムライニッポン。24シーズン中の狭間、多忙を極める短期間の帰国中にインタビューを敢行(感謝)。
水押しパワーで魚をコールアップ! 奥義“バウバウ”で魅せる水中の真実
「ギル型ルアーのなかでも異質の存在、それがフリップギルです。非常に強い水押しを発生することで、普段はなかなか食わない魚さえも反応させてしまいます」 伊藤巧さんによるフリップギルの使い方は、ネコリグが主軸。3サイズ存在するフリップギルの大小2サイズを好み、頭にネイルシンカー、センターにフックをワッキー刺しが基本だ。 「何より水を掴む面積が大きい。ロッドワークでヘコヘコと動いて、水を押してくれます。シンカーの重さ次第で水押しの強さも変わりますが、使い方はホバストやミドストをやっているイメージです」 18陸王戦でのこと。一見、高台からサイトで魚を探しているように見えた伊藤さんだったが、否異なった。「プラで魚影が見えたコース上でバウバウ。下から引っ張り上げてました」一見何もない沖でなぜ釣れる? 竿先のシェイクでラインスラックを叩き、水中のワームへ振動を伝達。かつて世に衝撃を与えたのは、18年の陸王初戦、日指ダム戦でのことだ。 「懐かしいですね。水面直下での一点シェイク“表層バウバウ”。だから、魚が回遊してたんですね!」 陸王戦から数ヶ月後、記者が日指ダムを訪れると超減水。当時水中だったボトムが丸見えで、バウバウ現場を確認すると、そこには何と立木が並木状に! 伊藤さんの読みは実に鋭い。