ヴェルブリッツのボーデン・バレット選手を抑えるダイナボアーズの選手 （C）JRLO

　ジャパンラグビー・リーグワン ディビジョン1第13節が4月12日、長崎市総合運動公園かきどまり陸上競技場（長崎県）で行われ、三菱重工相模原ダイナボアーズはトヨタヴェルブリッツに20対34で敗れた。入場者数は6311人。（相模原町田経済新聞） 　三菱重工の前身となる長崎造船所の創業地、長崎でのリーグワン初開催。晴天のもと、両チームのファンや地元ラグビースクールの子どもたちでスタンドが埋まり、両チームに声援を送った。 　試合は緊迫した展開で、前半を3対8のロースコアで折り返す。後半、先手を取ったのはダイナボアーズ。フィジカルを生かした縦への力強い突破から早いパス回しで横にスライドして、タウモハパイホネティがトライ。さらに、スクラムでヴェルブリッツのファールを誘い、ラインアウトのこぼれ球をウォルト・スティーンカンプがさらってインゴールに倒れ込む。キックも成功して17対8とダイナボアーズがリードする。 　逆転されたヴェルブリッツは、ラインアウトからモールで押し込み、相手のファール誘い、トライを狙うというプランがはまる。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた世界的名手のボーデン・バレット選手が2つのトライを奪い、パスやキックでチャンスメーク。4連続トライでヴェルブリッツが再逆転勝利を収めた。 　ダイナボアーズはラインアウトでマイボールを失うことが度々あり、守備から攻撃への切り替えで苦戦。ホストエリアでの同カード2連勝を逃した。岩村昂太キャプテンは「勝てた試合を取りこぼしてしまった」と悔やんだ。 　今季最後のホストゲームは4月27日、ブラックラムズ東京と相模原ギオンスタジアムで対戦する。