トランク型でスピーカー&バッテリー内蔵の「レコードプレーヤー」ってお手軽で面白い
今、アナログ・レコードの市場が大盛況。日本国内で人気を牽引しているのは、ファッション感覚でレコードを聴く10代から30代の若い音楽ファンですが、そんな世代に向けたカジュアルなアナログ・レコードプレーヤーとして、ちょっと面白そうだなと思ったのがCICONIA「TE-2310RE」(実勢価格:1万4300円)。 【製品の詳細画像を見る】 コンセプトが“トランク型リチャージャレコードプレーヤー”とユニーク。閉じて収納するとトランクそのもので充電式、つまりバッテリー内蔵で持ち歩きが可能。そして本体にスピーカーまで内蔵しているので、これ一台でレコード再生できるオールイワンワン設計です。 レトロな外見ですがデジタル機能も付いていて、Bluetooth搭載、USBメモリ対応にFMチューナーまで搭載しています。
■オールインワンはやっぱりお手軽で便利
外見はハンドル付きで完全にトランク型。でもカバーを開くとレコードプレーヤーが現れるのはやっぱり面白い。 レコードプレーヤーって意外と設置スペースが必要なので、使わない時にコンパクトに収まる点は、レコードを知っている人間からしても大きなメリットだったりします。 レコードプレーヤーはベルトドライブ式で、回転数 33.1/3・45・78回転をカバーと機能は十分。LPレコード再生はもちろん、ドーナツ盤のEPレコード対応のアダプターも付属しています。なお、ターンテーブルは若干ガタガタしていますが、スピーカーの振動を伝えないスプリング・マウント構造だからですね。 トーンアームの回りには、再生モードを表すディスプレイと再生コントロール系のボタンを配置。ボリュームノブが電源スイッチを兼ねています。起動時のデフォルトはbt(Bluetooth)のモードになっているので、レコード再生の際にはPHO(フォノ)に切り替えて使うことがポイントです。 ではレコードを再生してみます。 針を落とすってアナログ・レコード入門者にはドキドキですが、一度覚えてしまえば簡単です。調整なしにすぐに使い始められるのって素晴らしい。 CICONIA「TE-2310RE」から流れるサウンドは、パワフルではないけど味のあるレトロ調。外部機器と接続せずオールインワンで音楽を聴けるわけで、ここまでシンプルに使えるなら実用性として十分アリ。 アナログ・レコードで聴く音楽って、もう趣味の世界。ド定番のFrank SinatraやNORAH JONESを聴いてみたり、勢いにまかせてポチったYOASOBI『アイドル』の7インチのアナログ盤を再生してみたり。レコード・プレーヤーを所有しなくても、限定版をコレクションしちゃうのは、最近の流行りですよね。 またCICONIA「TE-2310RE」には、外部機器との接続機能もあります。 まず、シンプルに使えるのがヘッドホンジャック。スピーカーで音を流しにくい環境には使えます。実際にAKGのヘッドホンをつないで聴いてみると、レコードのアナログ感もしっかり再現。 それ以外の端子は、使い方を正しく理解しておきましょう。 背面にはRCA(アナログ音声)の出力端子を搭載しています。そしてBluetoothも搭載していますが、こちらは出力ではなく入力です(ちなみにコントロールパネルにある3.5mmのAUX端子も入力)。外部機器の音声をCICONIA「TE-2310RE」の内蔵スピーカーで流す目的で使うものです。 なおmicroSDスロットとUSB端子は音楽プレーヤーと録音機能を搭載しているので、デジタル向けの機能も一部利用可能です。 トランク型のレトロデザインというCICONIA「TE-2310RE」ですが、スピーカーが一体型のレコードプレーヤーって遊びで使うには手軽でいいですね。バッテリー内蔵(連続使用時間は約6~8時間)で取り回しも良いし、省スペースに保管できる所もGOOD。これで実勢価格1万4300円なら、カジュアルなアナログ・レコード入門にはベストな一台かも。
<取材・文/折原一也 撮影協力/CICONIA>