賀詞交歓会に205人 三重・松阪商工会議所 松阪ゆかり「べらぼう」に期待
松阪商工会議所(田中善彦会頭、会員3069社)は6日午後1時から、三重県松阪市高町の華王殿で新年賀詞交歓会を開いた。会員企業の経営者や来賓ら、合わせて205人が参加し、新年のあいさつを交わした。 開会に当たって田中会頭(78)=松阪木材㈱代表取締役会長=が年頭のあいさつ。能登半島地震が起きた昨年と比べ、穏やかな正月の喜びを述べた上で「非常に感じたことは年賀状の数がびっくりするほど少なくなったということ。半面、スマホを見ると、いろんな人からお正月のあいさつメールが来ている。いかにも時代が変わってきたな」と感慨深げ。 「一番大きなことは、1月20日にアメリカでトランプ大統領が就任すること。一番心配しているのはアメリカ国内の世論が二分されていること」「今年は大阪関西万博が起爆剤になりそう。普段は東京でやっているようなイベントを万博に合わせて大阪でやる。松阪としても大阪という近い所で行われるので、できる限りの協力をしたい」とも話した。
蔦重、宣長の本を出版
来賓の竹上真人市長は祝辞で新松阪市誕生20周年に触れ「これから一年かけて、さまざまなイベントをやっていきたい」とし「今年、めでたい話があります。きのうから始まりました『べらぼう』(NHKの大河ドラマ「べらぼう~蔦重(つたじゅう)栄華乃夢噺(ばなし)~」)です。彼は生涯で2回だけ旅に出てるんです。2回目が松阪なんです。何をしに来たか。本居宣長に会いに来ています。『玉勝間』という随筆の出版の権利を頂戴と。蔦重が亡くなる2年前。亡くなる1年前にその出版物は世に出ました。クライマックス、『松阪で宣長先生をお願いします』と掛け合ってみたい」と意気込んだ。 多気郡多気町色太出身の野呂幸利副知事、昨年の衆院選で比例区から初当選した福森和歌子議員が代わる代わる祝辞を述べた。また来賓の野口正県議、中瀬古初美県議、中島清晴市議会議長らがあいさつし、竹上亀代司副会頭(69)=丸亀産業㈱代表取締役会長=の音頭取りで乾杯し、しばし歓談。岩間弘副会頭(70)=㈱三十三銀行特別顧問=が閉会の言葉を述べて締めくくった。