令和の“南くん”は「マグカップ風呂」に注目 八木勇征の肉体美に武田真治「素晴らしい“カッティング”」<南くんが恋人!?>
7月16日(火)よりスタートするドラマ「南くんが恋人!?」(毎週火曜夜9:00-9:54、テレビ朝日系/※初回は夜9:00‐10:00)の記者会見が7月9日に行われ、主演を務める飯沼愛のほか、八木勇征、武田真治、番家天嵩、沢村一樹、加賀まりこ、木村佳乃が登壇した。 【写真】八木勇征&武田真治の“新旧南くん”がマグカップ風呂で共演 ■令和初の“南くん”は男女逆転 「南くんが恋人!?」は、内田春菊の人気漫画「南くんの恋人」を原案とする“ホーム・ラブコメディー”。1994年に高橋由美子&武田真治、2004年に深田恭子&二宮和也のコンビで、過去2度にわたってテレビ朝日で連続ドラマ化されてきたが、今回は“男女逆転バージョン”で描いていく。また、1994年版と同じく、岡田惠和が脚本を手掛けることも話題となっている。 飯沼演じるちよみは、湘南の昭和レトロなとある商店街で生まれ育った女子高校生。ちょっと複雑な家族構成の中でも明るく過ごす心優しい女の子で、地元が生んだバスケットボール界のスター“南くん”こと南浩之(八木)とは、小さい頃からきょうだいのように過ごしてきた幼なじみのような関係だ。 そんな“ちょっと年上のカッコいいお兄ちゃん”南くんと恋人同士になるちよみだったが、南くんはある日突然15センチの手のひらサイズになってしまう。原作及び過去のドラマ化において手のひらサイズになってきたのはちよみだったが、本作では南くんが手のひらサイズになり、ちよみの前に現れる。 ■いきなり“南くん”が手のひらサイズで登場! 会見には、飯沼、武田、番家、沢村、加賀、木村の6人がひと足先に登場。続けて、南くん役の八木を呼び込むと、出演者の後ろに設置されたLEDパネルに15センチサイズとなった八木が出現。飯沼は右肩に乗せたり、手のひらに乗せてつんつんしたりと、南くんのサイズ感やドラマの世界観がひと目でわかる演出を披露した。 30年前に南くんを演じ、当時ちよみを何度も手のひらに乗せてきた武田に、司会の野上慎平アナから「ちょっと懐かしい思いはありますか?」と質問が飛ぶと、武田は「なんて洒落た会見なんだろうという…」と率直な思いを明かし笑いを誘う。 その後、武田や沢村も八木を手のひらに乗せていく。そんな中、沢村は「手をどけると飛べるらしいんですよ」と悪ノリを。そんなムチャぶりに対して八木も応えてみせるが、武田は「ドラマの中では、飛べるみたいな特殊能力はないんで」とフォローしていた。 ■「どこかの回で急に大きくなったりしないかなとか思ったりします(笑)」(八木) 八木は手のひらサイズになった南くんを演じるにあたって、日々グリーンバックで撮影を行っているそう。撮影について問われると、「やっぱり目線だとか、どれだけ(そこにいる人や物を)イメージするかが個人的にはすごく大事ですね」と、見えない相手に向けた演技の難しさを語る。 また、「クランクインした時は、舞台の湘南の方へロケに行かせてもらったんですけど、今はグリーンバックがメインになっていまして。やっぱりこうやって(キャストの)皆さんと一緒にいる時間を過ごすと、一人(での撮影が) すごく寂しいんですよ。 だから、皆さんが(近くに)いる時は精一杯楽しい時間を過ごしたいなと思ってます」と吐露。共演者との時間が貴重なものとなっている現状に、思わず「本当に『どこかの回で急に大きくなったりしないかな』と思ったりします(笑)」と本音も飛び出した。 一方、飯沼は15センチサイズとなった南くんとのシーンについて、同サイズの人形を相手に演技していると裏側に言及。すると武田は、「僕の頃は15センチサイズの人形をご用意いただけなくて。ちょうど(お菓子の)チョコバーが15センチだったので、顔の部分に“へのへのもへじ”みたいなものを書いたやつを、いつも目線に(入れながら)お芝居していました」と告白し、キャスト陣からも驚きの声が上がった。 ■「武田さんに『ちよみ』って呼んでいただけるのが、何かすごいエモいなって(笑)」(飯沼) 本作でGP帯ドラマ初主演を務める飯沼の“座長”ぶりについては、共演者から絶賛の声が相次いだ。ちよみの弟・拓真を演じる番家は「毎日撮影とかがあるけど、みんなでそろうシーンとかはいつも笑顔で。一緒にやっていて楽しいです」とコメント。 加賀は「実に上手いのよお嬢さん(飯沼)は。彼女は本当に1言ったら10わかるタイプだから。だから安心ですよ。皆さん楽しんでご覧になれると、心から推奨します」と太鼓判。木村も「かわいくて一生懸命で、この難しい役を本当によくやられていると思います。一生懸命(役に)食らいついている姿を見て、心から応援したくなります」と、目を細めながら語っていた。 そんな中、飯沼は武田について「劇中で(武田さんに)『ちよみ』って呼んでいただけるのが、何かすごいエモいなって(笑)。クランクインがちょうど『ちよみ』って呼ばれるシーンから始まったので、(武田さんに名前を呼ばれていることが)すごいなって思いました」と、若者らしい言葉でその感動を表現。 それに対し武田は、「実は、30年前は(ちよみが)すぐに小っちゃくなっちゃったので等身大同士のお芝居が少なくて、目の前で動いている人に『ちよみ』っていうせりふをかけたことがあんまりなくて。今は自分の中でちょっとだけ欠けている思い出を、飯沼さんで埋めさせていただいているというか(笑)」と返答。再び30年前の意外なエピソードを明かしてくれた。 ■八木&武田の“新旧南くん”がマグカップ風呂に! 本作の見どころの一つとなるのが、15センチサイズとなった南くんの世界をリアルに描き出すべく作られた巨大な美術セットの数々。会見場にも巨大なカップラーメンの容器やマグカップ、スマートフォンなどが並んでおり、八木はそれらのセットを使った撮影もすでに行っているそう。 その話から、八木は「武田さんから教えていただいたんですけど、大きいマグカップでお風呂に入る“マグカップ風呂”のシーンは『南くんの恋人』シリーズの名物になっているらしくて」と、武田から聞いた情報を紹介。 すると武田は、「『水戸黄門』の由美かおるさん風な…。“マグカップ風呂”っていうのが名物であるんですけど、そのシーンは毎分(視聴率)が上がるって」と暴露し、一同の笑いを誘う。さらに、「1話では『どんぶらこっこ』という、南くんがカップラーメンの容器に入るシーンもあるんですが、それも名物なんです」と明かした。 そんな中、加賀からは「八木くんの胸は本当に素敵なのよ」と八木の肉体美についての話題が。武田も「素晴らしい“カッティング”(脂肪を落として筋繊維が浮き上がっていること)なんです。皆さんお忘れかもしれませんが、私“国民的筋肉のおじさん”ですので、その私が『うわっ!』と思います」などと絶賛し、八木もタジタジとなっていた。 そして、八木と武田という“新旧南くん”が一緒に巨大マグカップに入るという貴重なツーショットが実現。「こっち(小さくなる方)もやってみたかったんだ~」という武田の思いも飛び出す中、最後は飯沼を交えた3ショットでセットをアピールした。 最後に、八木は「この夏一番の“ホーム・ラブコメディー”だと思いますし、(南くんが)15センチになるということでファンタジー要素もあったりするんですけど、何よりも人の心を動かせる“ヒューマンドラマ”なのかなと僕は思っているので、第1話を楽しみに待っていていただけたらと思います」とコメント。 飯沼は、「すごく愛の詰まったドラマになっていると思います。いろんな愛情をちよみとして受け取りながら、キャストの皆さん、スタッフの皆さんと一生懸命撮影をがんばっています。過去の『南くん』シリーズを見ていた方もそうでない方も、すごく楽しめる作品になっていると思います。今年の夏は『南くんが恋人!?』で、一緒に盛り上がっていただけたらうれしいです」と明かし、会見を締めくくった。