経済アナリスト・森永卓郎「車は、もう一人のかみさん」 バブル景気を予測した男の愛車選び
経済アナリスト・森永卓郎さん(65)が、これまでの愛車と人生を振り返りました。 森永さんは、1980年代後半の“バブル景気到来”をいち早く予測。2003年に出版した『年収300万円時代を生き抜く経済学』は、35万部を超えるベストセラーとなりました。そして、現在はニュース番組やバラエティー番組に出演するなど幅広い分野で活躍しています。
■オーストリア・ウィーンで出会った初の愛車
森永さんが、19歳で初めて手にした愛車は『フォルクスワーゲン タイプ1』。世界で累計2150万台以上が生産され、言わずと知れた自動車史に名前を刻む名車です。今回、登場したグレード1303Sは、ドライバーの視野を広げるために、それまでフラットだったフロントガラスを曲面ガラスにリニューアル。テールランプも大型化し安全性の向上化が図られました。 初愛車との対面に、森永さんは「まさに、これです! 父が新聞社のオーストリア・ウィーン支局長の時に買って、帰国してからも また同じ車を買った。大学2年生で自動車免許を取得して、父から借りて乗りました」と、再び買うほど父親も森永さんも気に入ったといいます。
森永さんは、フォルクスワーゲンの思い出について「(後方に)スキーキャリアがついてました。父がウィーンから、スイス・ジュネーブに転勤して、目の前にアルプスがあったので、毎週スキーに行っていました」と、少年時代のエピソードを明かしました。 約45年ぶりに愛車に乗った森永さんは「車の中は、現在の軽自動車より狭いかもしれない。父はずっと仕事で、ほぼ車に乗っていなかったので、(自分が)大学に通うのにずっと乗っていました。現在はダメになっちゃったんですけど、東京大学の構内どこに止めても大丈夫だった。車で教室間を移動するのもOKだった。車ブームだけど(当時の学生は)お金がなかったから、アルバイトをしてすごく安い車を買っていた」と、学生時代を振り返りました。
■森永卓郎、バブル景気を予測
森永さんは、1980年に日本専売公社(現在のJT)に入社。その3年後に結婚、翌年に経済企画庁へ出向すると、日本経済に関わる重大な出来事を予測しました。当時、森永さんは「“バブルが来るぞ”と、庁内に触れ回ったんですけど誰も信じてくれなかった」と振り返りました。一方、森永さん自身は埼玉県の所沢で中古物件を購入。バブルの恩恵で、購入から5年で価格が2倍になったといいます。