大阪・鶴見緑地のハス開花 ── 大輪の花にうっとり
大阪・鶴見緑地のハス開花 ── 大輪の花にうっとり THE PAGE大阪
21日の近畿地方は寒気や湿った空気の影響で雲が広がりどんよりとした雲が広がっている。大阪管区気象台によると、気温の方は午後1時までに最高気温26.6度とじわり暑さもある。だが、大阪市鶴見区の花博記念公園鶴見緑地でハスの花が咲き始め、訪れた人たちの目を楽しませ清涼感を与えている。
大輪の花を間近に楽しめる
鶴見緑地では、山のエリア内の自然体験観察園の池と、北東口の池の2か所で、ハスの群生が栽培されている。白い花にまじって淡いピンクの花も楽しめるのが、自然体験観察園。大輪の花が散策路から間近に見られる。 スマホで撮影していたシニア女性は「毎朝、季節の移ろいを感じながら緑地内をウォーキングしています。ここ数日間で、ハスの花の数が増えてきました」と話す。雨が続くと散歩にはつらいが、「雨上がりもすてき。ハスの葉で揺れている水滴の風情がロマンチックですね」と情感豊かに語ってくれた。
風にそよぐハスの群生を一望
北東口の池では、大きなハスの群生を見下ろすかたちで一望できる。コイがゆうゆうと泳ぎ、野鳥も飛来する別天地だ。ハスの大きな葉が風にそよぐ情景をながめているだけで、心地よい。 かつて鶴見緑地のある鶴見区や隣接する門真市周辺は、水はけが悪く米作りに適さなかった半面、名物のレンコンを栽培するハス池が広がっていた。雨上がりに咲くハスの花一輪にも、地域の記憶が受け継がれている。 幼い娘ふたりの遊びの相手をしていた40代の父親は、ハス池近くのマンション住まい。「引っ越してきたら偶然、鶴見緑地の隣でした。緑地内で娘たちと安心して遊べます。ハス池も、いやされますねえ」と話していた。 ハスの花は早朝から咲き始め、午後には閉じてしまうので、観察はなるべく早めの時間帯に。山のエリアの開園時間は午前9時から午後5時半まで。北東口のハス池はいつでも観察できる。詳しくは花博記念公園鶴見緑地の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)