土屋太鳳、佐久間大介と10年越しの共演 緊迫した難役とそれぞれに向き合う【インタビュー】
内田英治氏が原作・脚本・監督を務めた映画『マッチング』(2月23日公開)で、究極まで追い込まれる女性と、闇を抱えた“狂気のストーカー”役として共演を果たした土屋太鳳(28)とSnow Manの佐久間大介(31)。スリリングな世界に飛び込み、互いにイメージを覆すような新鮮な表情をたっぷりと披露した作品となり、「改めて俳優業への意欲を確かめた」と充実感をにじませる。撮影現場の様子や、ストーカー役に対するSnow Manのメンバーの反応。多忙な日々を過ごす2人の“今”について語り合ってもらった。 【写真】イメージ一新“ストーカー”を熱演した佐久間大介 本作は、マッチングアプリを題材に“出会い”の裏に仕掛けられた恐怖を完全オリジナルストーリーで描くサスペンススリラー。恋愛音痴な主人公・輪花(土屋)がマッチングアプリを通して吐夢(佐久間)という男と出会い、彼のストーカー行為に恐怖を感じる一方、時を同じくして”アプリ婚”した夫婦が惨殺される事件が連続して発生。事件の魔の手が、輪花にも迫っていくさまを描く。 ■念願の内田英治監督とのタッグに喜び、「絶対にいい作品になる!」 ――映画『ミッドナイトスワン』(2020年)など国内外で評価の高い内田監督による最新作。次第に輪花を取り巻く人々の“本当の顔”が明かされていくなど、ゾクゾクするようなサスペンス映画です。まず、オファーを受けた感想から教えてください。 【土屋】『ミッドナイトスワン』を観させていただいていたので、内田監督とはずっとご一緒したいと思っていました。また佐久間さんは18歳の時に『滝沢歌舞伎』で拝見して、すごく感動して以来、ご活躍を拝見してきたので、お話をいただいた時は「ぜひ!」とすぐにお答えしました。まさかその感動から10年越しで共演をさせていただけるとは思っておらず、すごくうれしかったです。ただ内容的には、すごく難しいなと感じて。マッチングアプリを開発したり、利用している方々には誠実に向き合っている方々がいらっしゃるので、マッチングアプリのどんな面に焦点を当ててサスペンスにするのか、それをちゃんと理解して演じないと偏見のような内容になってしまう気がして。丁寧に解釈したいなと思っていました。 ――佐久間さんは初の実写映画単独出演となった本作で、暗いオーラをまとった“狂気のストーカー”役にチャレンジ。バラエティー番組などで見せる佐久間さんのイメージとは、まったく違うキャラクターを演じることになりました。 【佐久間】マネージャーから「佐久間くんに映画の話が来ているよ」と聞いて、「そのお話はどういう経緯で来たの?本当に僕を指名してお話をくれたの?」と驚きました。そこで、「バラエティー番組や歌番組で目にする“明るくて元気”というイメージの、さらに深い“陰”の部分を表現しているところを見たい」と思ってくださっていると聞いて。ものすごくうれしかったです。さらに「監督は内田英治監督」と聞いて、「絶対にいい作品になる!」と。続いて「主演は土屋太鳳さん」と聞いて、「うわ!絶対に面白くなる!超楽しみ!」とワクワクしました。 ――ドキドキする展開の連続となる本作ですが、輪花と吐夢、金子ノブアキさん演じる影山の激しい格闘シーンも印象的です。 【土屋】輪花が「私だってつらかったんだよ!」と感情をあふれさせるシーンで、「どうやって感情を作っていこう」と悩む場面でもありました。でもお2人はめちゃくちゃ楽しそうにされていて(笑)!少年のようなお2人だなと思いました(笑)。 【佐久間】ワイワイしていたね(笑)。金子さんとは初共演で、実は撮影でご一緒できたのもあの日だけだったんです。 【土屋】ええ!?もうマブダチなのかと思った! 【佐久間】あはは!子どもの頃のことなど、いろいろなお話をさせていただきました。以前、金子さんが出演されていた作品で、Snow Manのみんなでハマった作品があって。本作に出演が決まって、メンバーに自慢しました。「俺、金子ノブアキさんと戦うぜ!」って。とても気さくな方で、僕も金子さんも話好きなところがあるので、意気投合しました。 【土屋】お2人は本当に明るくて、切り替えがとても上手。それまで明るくお話をされていたとしても、本番でしっかりとお芝居をされる。「舞台を踏まれている方って、こうだよな。さすがだな」と思いました。現場がねっとりとしていなくて、ありがたかったです(笑)。佐久間さんは、差し入れもご自身で用意してくださって。キャラメルのお菓子、すごくおいしかった!並んで買ってきてくださったんですよね。 【佐久間】そうですね。あそこのお菓子、おいしかったなと思って。太鳳ちゃんが用意してくれたケータリングもめちゃくちゃおいしかった!